フランスの高級ファッションブランド・シャネル(CHANEL)が中国の通信機器メーカー「華為(ファーウェイ)」とのロゴの類似性をめぐる商標権紛争に敗訴したことがこのほど明らかになった。
ロイター通信の報道を引用した環球網の今月22日付けの記事によると、事の発端は、2017年「華為」が「欧州連合知的財産庁(EUIPO)」に自社のロゴの商標登録申請を行ったことに始まる。そのロゴは、上下を向いたUの形が真ん中で交差している。
ロイター通信の報道のスクリーンショット
そのロゴに対して、シャネルは、「華為の商標のデザインは、シャネルがフランスで登録している左右を向いたCの形が真ん中で交差している商標と類似している」と、異議を申立てた。シャネルの商標は、香水や化粧品、ジュエリー、アクセサリー、革製品、服などに使われている。
シャネル(右)と華為の商標ロゴ(左)
報道によると、2019年にEUIPOは、両社のロゴは類似しておらず混同される可能性が低いと判断し、シャネルの申立てを却下していた。
その後も、シャネルはルクセンブルクにある「EU(欧州連合)」の一般裁判所で、華為を相手に上訴していた。そして、同裁判所は今月21日に、シャネルの上訴を棄却した。
裁判所の判決文には、「問題があるとしているロゴは、類似点していない。特に、シャネルのロゴはより丸みを帯びた曲線、太い線を持ち、なおかつ水平方向を向いている。一方、華為のロゴは垂直方向を向いている。そのため、一般裁判所は両商標が異なるものであると結論付けた」と記載されている。
ネットユーザーからは、「どこが似ているの?」、「シャネルは『ペーパークリップ』も訴えればいいのに」、「シャネルはCCロゴで、華為はUUロゴ」といった声が寄せられている。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年4月23日