中国、各国の感染状況に基づいてビザ発行へ

人民網日本語版 2021年03月22日15:30

中国疾病予防管理センターの馮子健副主任は21日、北京で、「中国はそれぞれの国のワクチン接種状況や新型コロナウイルス感染状況に基づいて、差別化して査証(ビザ)を発行する。また、世界のワクチンパスポートの進展にも注目している」と述べた。中国新聞社が報じた。

中国国務院共同対策メカニズムは同日、北京で記者会見を開き、新型コロナウイルスのワクチンの安全性や有効性に関する状況を説明した。

馮副主任は、「世界では現在、新型コロナウイルス感染拡大が続いており、中国のワクチン接種率は依然として低く、集団免疫獲得にはまだ程遠い。ハイリスク地域からの渡航者や入ってくる物品を通して、中国国内で感染が発生するリスクが依然として存在している。ハイリスクの国ですでに感染済みであったり、ワクチン接種済みだったりしても、感染を完全に避けることはできない。そのような人は発症のリスクはかなり低くなるものの、依然として再感染の可能性がある」と指摘。

「海外では注視する必要がある非常に懸念すべき変異種が複数発生している。それら変異種に対するワクチンの保護効果は弱まる可能性がある。それらの要素を総合的に検討し、中国は現段階では新型コロナ対策として、海外からの流入阻止、国内でのリバウンド・ストップのための各種対策を引き続き徹底して講じる。世界の感染状況・動向や、中国のワクチン接種状況を含めた世界の接種状況に基づいて、一部の対策を秩序立てて調整、最適化する」と説明した。

また、海外からの流入阻止については、「中国はリモート対策を引き続き徹底して講じ、渡航者に対する衛生検疫、指定施設での隔離観察、PCR検査を実施する。ワクチン接種者に対する検疫・隔離免除は現時点では導入しない。また、国境地域の不法入国ルートを効果的に遮断し、ヒトとモノによるウイルス流入を徹底して阻止する」と強調した。

その他、「それぞれの国のワクチン接種状況や新型コロナウイルス感染状況に基づいて差別化してビザを発行することや飛行機の便数、渡航者の数を管理コントロールすることを検討する。また、世界のワクチンパスポートの進展にも注目している。中国国内の人々の集団免疫水準が高くなり、実行可能な状況になれば、新型コロナ対策を再び調整する」と説明した。

個人レベルでの感染対策については、「ワクチン接種により、免疫保護の水準が高くなるまでは、感染予防の意識を維持し、衛生習慣を保たなければならない。ワクチン接種の有無にかかわらず、大勢の人が集まる室内や密封された場所では、引き続きマスクを着用し、各地の感染防止対策に従わなければならない」とした。(編集KN)

「人民網日本語版」2021年3月22日

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