中国郵政は5月30日、公式微信(WeChat)アカウントで、「優秀な共産党員で、馬やラバを使って郵便物を配達し続けてきた配達員の王順友さんが、5月30日に、四川省涼山彝(イ)族自治州木里蔵(ムリ・チベット)族自治県で、病気で亡くなった」と伝えた。享年56歳。四川観察が報じた。
1965年11月に四川省ムリ・チベット族自治県で生まれた王さんは苗(ミャオ)族で、2004年10月に中国共産党に入党した。1985年10月に、中国郵政に就職し、ムリ県から馬やラバで白雕、三角■(■は土へんに亜)、▲波郷(▲はにんべんに果)まで郵便物を配達する仕事を32年間にわたり続けてきた。一人で馬をひき、高原地帯を計26万キロ歩き続け、その配達の正確さは100%。地元の人々にとって最も温かみを感じさせる存在となり、奥深い山にまで郵便物を届ける「深山信使」と呼ばれるようになった。
王さんは生前、「全国五一労働奨章」や「全国労働模範」、「全国優秀共産党員」、「全国敬業奉献模範」、「2005年度中国を感動させた人物」などの栄誉を授与されてきた。
また、2009年には新中国成立以来中国を感動させた人物100人の一人に選ばれ、2012年には中国共産党第18期全国代表大会代表に選ばれ、2019年には「中華人民共和国成立70周年最も美しい奮闘者」の称号を授与されていた。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年6月1日