「世界で最も疲れる都市」トップ10発表、アジア勢が6都市

人民網日本語版 2021年05月31日16:48

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マレーシア紙「ザ・スター」の30日付報道によると、「ライフワークバランスに最も優れた都市2021」と名付けられた研究結果報告がこのほど明らかになり、「世界で最も疲れる都市」ランキングが発表され、トップ10のうち6つをアジアの都市が占めた。同報告は米国のテクノロジー企業Kisiが作成したもので、世界50都市の「労働疲労指数(その都市の正規労働者の1週間の労働時間)」の統計分析により都市をランキング化して並べた。上位に並んだ都市は、正規労働者の週労働時間が国際労働機関(ILO)が提案する基準の40時間を大幅に上回っている。「環球時報」が伝えた。

ランキング上位10都市には、香港、シンガポール、バンコク、ブエノスアイレス、ソウル、東京、ヒューストン、クアラルンプール、カルガリー、ロンドンが並んだ。トップの香港は週労働時間がILO基準を29%も上回り、前回のランキングに続き2年連続で1位だった。シンガポールは25.1%上回り、こちらも2年連続の2位。19年に3位だったソウルは今年は5位、かつての「チャンピオン」の東京も5位に後退した。過去3年間にトップ5はやや変化したものの、基本的には「おなじみの都市」たちの順位が入れ替わる状況だ。「ワークライフバランス指数」のトップ10には、ヘルシンキ、オスロ、チューリヒ、ストックホルム、コペンハーゲン、オタワ、ミュンヘン、バンクーバー、アムステルダム、シドニーが並び、欧州都市が7割を占めた。

Kisiによると、このランキングは「労働の強度」、「機関による支援」、「法律による保護」、「住みやすさ」の4つの次元から、新型コロナウイルス感染症の前、期間中、後の3段階に期間を区切って、各都市を点数化したもの。同調査は2019年にスタートし、今年で3年目になる。例年と異なり、今回のパンデミックが人々のワークライフバランスに与えた影響を究明するために、研究者は感染症に関わる重要分野(患者数、封鎖措置がどれくらい厳重だったか、経済的損失)について、より踏み込んだ考察を行なったという。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年5月31日

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