ミャオ族の集落・西江は、中国西南エリアの貴州省雷山県にある。
ミャオ族では祝祭日の祝いや客をもてなす時、昔から、長テーブルを使った宴会を開く風習がある。そしてこうした宴会の主役となる料理は、何と言っても酸味の効いたスープが美味しい魚料理の「酸湯魚」。
農家民宿ツアー「阿濃ミャオ家」のオーナーの李珍さんによると、「酸湯魚」に使われるスープの「酸湯」は発酵米やトマト、唐辛子ソースなどを煮込んで作っているという。また唐辛子ソースは作った後、壺に入れて発酵させている。こうした手順を経ることで、酸味の効いた美味しい「酸湯」ができあがるのだ。
ミャオ族にとって「酸湯魚」は結婚式や赤ちゃんの生後1ヶ月の祝い、集落の会食など重要な場で出される最高のご馳走なのだ。
「人民網日本語版」2021年4月28日