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中国が海洋観測衛星ネットワーク業務化運営能力をほぼ形成

人民網日本語版 2021年08月02日13:28

自然資源部(省)は7月29日に北京市で、衛星「海洋1号D」と「海洋2号C」の軌道上引き渡しセレモニーを行った。衛星は正式に自然資源部に引き渡され、業務化運営を開始した。これは中国の海洋観測衛星のネットワーク業務化運営能力がほぼ形成されたことを示している。2基の衛星は中国の海洋資源の開発利用、海洋環境の保護、海洋の防災・減災、海上交通輸送、南極・北極の調査・モニタリング、世界的な気候変動の研究などにデータサービスを提供する。科技日報が伝えた。

上述した2基の衛星はそれぞれ昨年6月と9月に打ち上げられたものだ。国家衛星海洋応用センターは衛星、測量・制御、地上、応用などの各システム建設機関と共同で、自然資源、生態環境、利水工事、農業・農村、緊急管理、気象などの分野の業界応用テストを展開し、すべての軌道上のテスト内容を順調に完了した。

海洋1号Dと打ち上げ済みの海洋1号Cは中国初の海洋業務衛星ネットワークを構築し、午前と午後を組み合わせたネットワーク観測により中国の海色衛星の午後の観測データの空白を補った。世界の海の海色、海岸帯資源・生態環境、大洋の船舶位置の観測カバー能力と観測の時間的効率性を大幅に高めた。すでに中国の緑潮、スジアオノリ、海上養殖、海氷、台風、原油漏れなどの予報・モニタリング活動において応用サービスを展開している。

海洋2号Cはすでに軌道上で運営中の海洋2号B、及び今後打ち上げられる海洋2号Dとともに中国初の海洋動力環境衛星ネットワークを構築し、中国の海洋動力環境要素の世界観測カバー能力と時間的効率性を大幅に高めた。衛星が取得する海風、波、海流などの海洋動力環境情報は海洋業務の需要をさらに満たすうえ、気象・減災・利水工事などその他の業界の応用の需要を同時に満たす。国民経済の建設や国防建設、海洋の科学研究、世界的な気候変動に実測データを提供すると同時に、国際的な地球観測体制において重要な役割を果たし、中国がグローバルガバナンスに積極的に参加するための技術サポートを提供する。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年8月2日

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