中国国家航天局によると、中国は3日午前0時17分に西昌衛星発射センターで「長征3号乙」キャリアロケットを使い、「風雲4号B星」の打ち上げに成功した。衛星は順調に予定の軌道に乗り、任務が無事成功した。中国新聞網が伝えた。
風雲4号B星は中国の次世代地球静止軌道気象衛星1基目の業務衛星で、軌道上を周回中の風雲4号A星(科学研究衛星)とネットワークを組み共同作業を行い、中・小規模災害事件の観測や対応能力をさらに強化し、気象、農業、航空、海洋、水利、環境保護などの国民経済分野に情報サポートサービスを提供する。
風雲4号B星はA星の技術状態を継承した上で、大気の変化に対する識別の精度や空間分解能などペイロードの観測性能をさらに高めた。高速イメージャを追加し、中・小規模の気象災害の警戒・予報能力を大幅に高めた。
同衛星はA星とネットワークを組んだ後、洪水、高温、寒波、干害、積雪、植被、砂嵐などの災害に対して多要素動的モニタリグを行う。観測範囲にはアジア、太平洋中部、インド洋地域が含まれる。これにより、中国の台風や豪雨などの気象災害に対するモニタリグ・識別の適時性と予報の精度が大幅に高まる。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年6月3日