東京2020オリンピック

宇宙でオリンピック観戦は可能? 宇宙飛行士3人から「応答」あり

人民網日本語版 2021年08月09日15:19

中国の宇宙飛行士3人が互いに採血をし合う様子などを捉えた動画が数日前にネット上の検索ランキングで急上昇するまで、3人がまだ宇宙にいることを忘れかけていたネットユーザーも多かったのではないだろうか。

中国の有人宇宙船・神舟12号は6月17日に打ち上げられ、宇宙飛行士の聶海勝さん、劉伯明さん、湯洪波さんは同日、コアモジュール「天和」に乗り移った。8月8日の時点で、3人は「出張先」の宇宙に滞在して53日となった。

そんな中、微博(ウェイボー)の公式アカウントに寄せられた「オリンピックを見ることはできますか?」という質問に、数日前に「技術的には可能」という答えが書き込まれた。

7日、メディアが宇宙ステーションとオンラインで繋がり、3人はオリンピックをリアルタイムで観戦できることが分かった。湯さんは、「スポーツ観戦ができることで、宇宙での生活に楽しみが増えている」と話した。

報道によると、宇宙技術者は衛星を通じて、テレビの電波をリアルタイムで宇宙ステーションに送ることができる。宇宙飛行士は宇宙ステーションで、パソコンの画面を通して、オリンピックをリアルタイムで観戦できるという。

3人は7日午前に動画を撮影し、中央テレビニュースにオリンピック観戦の感想を寄せた。

湯さんは、「宇宙での生活はとても忙しいが、毎日、休憩の時にオリンピックを観戦できる。なので、宇宙での生活に楽しみが増えている」と話した。

劉さんは、「中国人アスリートが自分の限界に挑戦して、素晴らしい成績を収め、たくさんの新記録を樹立している。そして、中国の人々が誇りと栄誉を感じており、私達も心から喜んでいる」と話した。

聶さんは、話始めるとすぐに「オリンピックファン」モードに突入。「『より速く、より高く、より強く』というオリンピックのモットーに今回、『共に(Together)』が加わった。競争、交流、苦闘、奮闘、笑顔、涙があるというのがオリンピックの素晴らしいところだ」と語った。

3人は、宇宙でトレーニングや運動もしなければならず、トレーニングは自分の限界値の60-80%の中強度で行う必要がある。ランニングマシンやエアロバイクを使ったトレーニングのほか、筋トレもするという。

東京五輪は8日に閉幕した。最終的に中国勢は、金メダル38個、銀メダル32個、銅メダル18個の合わせてメダル88個を獲得した。宇宙飛行士3人は「天和」に今後も3ヶ月間留まった後、地球に戻る計画だ。3人の「宇宙出張」の日程は約半分を過ぎた。(編集KN)

「人民網日本語版」2021年8月9日

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