新疆関連問題記者会見「米国は国際秩序を深刻に踏みにじっている」

人民網日本語版 2021年08月13日11:03

12日に行われた新疆維吾爾(ウイグル)自治区新疆関連問題記者会見で、同自治区人民政府の徐貴相報道官と専門の学者数人が、「米国は国内に深刻な人種問題を抱えていながら、他の国の国家主権にみだりに因縁をつけ、国際秩序を深刻に踏みにじり、世の中が不正と見なしていることをあえてやっている」との見解を示した。新華社が伝えた。

米国の少数の反中議員は先ごろ、米政府が「新疆でのイスラム教徒人権侵害」行為に対し制裁を科すことができるようにするため、新疆関連法案の成立を推進すると述べた。徐報道官はこれに対し、「ここ数年、米国は何かというと新疆関連の実体や個人に対し一方的な制裁を科し、他国への『管轄権の域外適用』が、米国が外国の実体を抑圧し、他国の内政に干渉し、さらには他国の政権を転覆させるための霸権ツールになっている」と指摘した。

徐報道官はさらに、「米国は従来、懐中電灯で他人のことは照らしておきながら、自分のことは決して照らそうとしてこなかった。『管轄権の域外適用』は一見『使える武器』のようでいて、実際にはその場しのぎのもので、霸権を続けても得意になるあまり前後を忘れ、最終的には終焉を迎えるだけだ。これが米国の霸権の宿命だ」とした。

中国社会科学院米国研究所研究員の劉衛東氏は、「イスラム教徒は米国で長期にわたって差別や抑圧、さらには迫害を受け、常に『信頼できないよそ者』と見なされてきた。彼らの基本な政治的権利や経済的権利、文化的権利、社会的権利はなかなか保障されない」と指摘。

さらに、「米国はイスラム教徒をみだりに迫害し、脱イスラム化を進める一方で、中国の新疆における脱過激化に対しては不当に非難している。彼らはイスラム教を少しも尊重せず、本当にイスラム教徒に関心を寄せているわけでもなく、イスラム教徒の宗教的感情を利用して人為的に不安定要因を作ろうとしている」とした。

新疆大学のズリヤト・イスマイル教授は、「米国は中国政府が新疆で『ジェノサイド』を行っていると不当な非難をしているが、米国こそが本当に『ジェノサイド』を行っている国だ」と述べた。

ズリヤト・イスマイル教授は、「米国は先住民であるネイティブアメリカンに対し残忍非道な民族浄化を行い、アフリカ系米国人を差別し、みだりに殺害し、さらにアジア系の人々までみだりに侮辱している」と指摘したうえで、「このように深刻な問題を前にして、米国に他国の民族政策についてあれこれ言う資格があるのか?」と疑問を投げかけた。

ズリヤト・イスマイル教授はさらに、「米国は自国の国境で度々演じられた移民に対する『肉親を離れ離れにする』むごい仕打ちなど人道主義上の危機については軽く扱い、さらには言及を避けている。我々は国際社会に対し、米国の移民拘留センターの人権侵害現象に引き続き注目するよう呼びかけ、米国に対しては移民拘留センターの人権侵害行為を直ちにやめ、全ての出国拘留センターを閉鎖し、『肉親を離れ離れにする』ような行為をやめて、移民、特に児童の権利を適切に尊重し、保護するよう促す」と述べた。(編集AK)

「人民網日本語版」2021年8月13日

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