上海地下鉄9号線の徐家匯駅は最近、「トイレ利用駅入退場券」を打ち出した。トイレを利用するために駅から出る必要がある場合、乗客はそれを駅員に提示すれば出入りでき、新たに乗車料金を支払う必要はない。
あるネットユーザーは今月26日、「最近、お腹が痛くてたまらなくなった時、この親切な取り組みがあって感動した。その日、トイレに行くために徐家匯駅で降りると、トイレが駅の外にしかないことが分かった。駅員に問い合わせたら、『トイレ利用駅入退場券』をくれて、外に出ることができるよう改札口を開けてくれた」と書き込んだ。
ネットユーザーが投稿した画像のスクリーンショット
同ネットユーザーによると、駅から出てトイレに行った後、駅員にこの券を返すと、再び改札口を開け、体温を測り、駅に入れてくれたという。「こんな券があるなんて思ってもみなかった。この券がなければ、また料金を払いなおさなければならなかっただろう」。
27日、上海地下鉄の関係責任者は取材に対して、「9号線のトイレがない駅では、乗客が急にトイレに行きたくなった時、駅から出なければならない。そんな時、乗客は状況を駅員に説明すれば、『トイレ利用駅入退場券』を受け取ることができる。戻ってきた時、それをまた提示すれば、料金を再び払う必要はない」と説明した。
上海地下鉄によると、トイレが駅の外にしかない駅は、かなり前に開通した路線でいくつかあるだけで、利用客がそれほど多くなく、外に出てトイレに行く必要があるケースもあまりない。そのため、実際の状況に合わせて、ニーズがある駅でこの対策を導入する計画という。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年9月28日