最近、浙江省杭州市で第17回中国国際アニメフェスティバルが開催され、漢服をまとったマダムが艶やかに登場し、大きな注目を集めた。
77歳になる漢服姿のマダムがネットで大人気
「漢服マダム」と呼ばれるこの女性は劉維秀さん、今年77歳になる。最初は教え子の動画撮影に合わせ、漢服を着て撮影に協力しただけだった。ところが思いがけないことに、動画が公開されるとネットユーザーから「いいね!」が続々寄せられた。
そこでマダムは自分のアカウントを立ち上げ、日々の暮らしの記録や気品あふれる伝統衣装のスタイリングの動画を配信し、「漢服マダム」は大勢のファンを獲得した。
「漢服マダム」はかつて、京劇の女優だった
「歳月を重ねても美しさは変わらない」。「漢服マダム」の動画へのコメントを見るとこんなコメントをよく目にする。
これは、マダムが若い頃、京劇の女優だったことと大いに関係がある。マダムは13歳で京劇の修行をスタートし、19歳で中国戯曲学校に入り、数十年間にわたって京劇の道に精進してきた。
マダムの表情の一つ一つ、一挙手一投足に伝統ある京劇の風格が表れている。
マダムが引退した後、舞台衣装はクローゼットの奥にしまい込まれた。
マダムは今回、漢服を着て舞台の感覚を思い出しただけでなく、これまでにない新たな体験もしたという。
「舞台衣装は舞台でしか着られないが、漢服なら日常生活の中で着られる。漢服を着るたびに、どんどんハッピーな気持ちになる」。マダムはこう話してくれた。
「漢服ファンに年齢は関係ない」
動画の中でのマダムは、ファンに人気の「仙人のおばあさん」になる。そして動画以外では、77歳になっても若者の心を持ち続けている。「好きなら、着たいなら、漢服を着よう、漢服ファンに年齢は関係ない」。
マダムはこうも言った。「中国国際アニメフェスティバルには初めて参加した。漢服を着るのは好きだからだけでなく、より多くの若い人たちにも漢服の魅力を伝えたかったから。自分一人の力は小さいけれど、私には伝統文化の魅力を伝える責任がある」。
ネットユーザー「77歳でも心は少女」
優雅で気品にあふれ、若者の心を持ち続ける「漢服マダム」に、大勢のネットユーザーから「いいね!」、「これぞ優雅な年齢の重ね方」、「77歳でも心は少女」といったコメントが寄せられている。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年10月6日