「考古中国」の重要研究プロジェクトで、長江中流文明プロセス研究の重点課題「鶏叫城遺跡発掘調査」専門家現場会がこのほど、湖南省常徳市澧県で行われた。その席上で、専門家は主体部分が最低330平方メートルあり、南廊を加えると最低500平方メートルある木造建築を発見したと発表した。これは現在までの発掘調査によって発見されているうち、中国で最も古く最も完全な大型木造建築の基礎で、今から4700年ほど前のものだ。人民日報が伝えた。
湖南省澧県涔南鎮鶏叫城村に位置する鶏叫城遺跡は、1978年に発見された新石器時代の城跡だ。湖南省考古研究所は2019年に四川大学と協力し実地調査を行い、2020年秋に遺跡の東、西、南の3エリアの発掘を行った。発掘面積が722平方メートルで、堀、木造建築、基壇など数多くの重要遺跡が見つかった。うち木造建築は「63号建築跡地」の規模が最大で、保存状態が最も良好だ。現場の発掘状況によると、その1層の面積は最低330平方メートルで、廊下を加えると最低500メートルある。推算によると、この今から4700年前の屋敷は、主体建築の間取りは4部屋以上で、西室以外の部屋は中庭が二つあった。
専門家は、この最新の発掘の成果は鶏叫城遺跡という有史以前の古城がすでに古代国文明に入っていたことを証明しただけでなく、その建築の形状・構造と文化の継承は長江中流の文明プロセスの模索に対する湖南考古学の重要な貢献であるとの見方を示した。今回発掘された木造建築の遺跡は、新石器時代の考古学の重要発見であり、その技法と様式は有史以前の中国の建築史を豊かなものにした。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年10月20日