なぜ「爆買い」をしないのか?
同グループでは、消費主義とは何かについてもいろいろな見方が出ている。たとえば、「掃除ロボットは消費主義か」、「火鍋好きは消費主義か」という議論に多くの人が参加している。
「砕砕鉄」さんは、「消費観は人それぞれ。セルフコンシステント(首尾一貫していること)であればそれでいい。たとえば自分はおいしいものを食べることが大好きな人間なので、火鍋を食べることが消費主義だとは全然思わないが、食欲と物欲は同じもので『お腹を満たせて飢えを感じなくなればいい』と考える人たちもいる。彼らにとってみれば、ネットの人気者が勧める話題の『今行きたいグルメ』などは、確かに消費主義にほかならないだろう」と話す。
「砕砕鉄」さんによると、消費習慣が異なるのは当たり前のことで、他の人たちの好みを論じたり評価したりはしないし、買い物から楽しみを得るのも1つのライフスタイルだという。何にお金を払うかにかかわらず、大切なのは自分にとって必要かどうか、本当に好きかどうか、使い続けられるかどうかを見極めることだ。一度何かを買ったからといって、それですぐに自分をよりよくすることはできない。もっと重要なのは、自分を本当に理解し、自分を受け入れ、内側から湧いてくる原動力を生み出すことだという。
同グループの中には「買い物魔」だった人が少なくない。ネットショッピングで26万元使ってから自分を振り返るようになった人もいれば、爆買いをやめて必要に応じて買うようになった人、ぜいたく品に夢中になり買い物では必ず有名ブランドを買うという人もいる。
消費スタイルの変化とは、単純に「買わない」ことを意味するだけではなく、消費者が自分は一体どんな生活を送りたいのかを考え始めたことも意味している。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年11月11日