米イェール大学パブリック・ヘルス・スクールの3500人以上を対象にした研究では、読書をすると、寿命が延びることが分かった。
同スクールの学者であるアブニー・バビシ氏、マーティン・スレイド氏、ベッカ・レヴィ氏による研究成果は、「1日1章:読書と長寿の関係(A chapter a day: Association of book reading with longevity)」というタイトルで、「社会科学と医学ジャーナル(Journal Social Science & Medicine)」に掲載された。
同研究は、性別や民族、教育といった要素を排除した上で、50歳以上の3635人を対象に、「毎週の読書時間が3.5時間以上の人」、「毎週の読書時間が3.5時間以下の人」、「全く読書をしない人」の3つのグループに分けて追跡調査を行った。
研究者たちの12年にも及ぶ研究により、毎週の読書時間が3.5時間以上の人の死亡リスクが23%低くなっていたのに対して、毎週の読書時間が3.5時間以下の人の死亡リスクは17%低くなっただけだった。そして追跡調査期間中に読書をしない人の33%が亡くなったのに対して、読書をする人の死亡率は27%だったことが分かった。
アブニー・バビシ氏は、「総じて言うと、読書の時間が長いほど、調査対象者の寿命は長かった。たとえ1日30分の読書であっても、長生きに有益だ」と分析している。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年11月25日