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中国ラオス鉄道が全線開通 1千キロ以上を支える「復興号」技術

人民網日本語版 2021年12月03日14:43
中国ラオス鉄道が全線開通 1千キロ以上を支える「復興号」技術

12月3日、雲南省昆明市とラオス・ビエンチャンが結ばれたことによって、全線にわたり中国基準を採用した中国ラオス鉄道がついに全線開通して、運営をスタートし、ラオスは鉄道輸送時代に突入した。「一帯一路」(the Belt and Road)と中国・ラオス間の友好のシンボリック・プロジェクトとしてのこの鉄道は、中国ラオス経済回廊の建設と中国ラオス運命共同体の構築を加速する上で有力なサポートを提供することになる。

中国ラオス鉄道は総延長1035キロメートル、昆明-玉渓鉄道、玉渓-磨憨鉄道、磨憨-ビエンチャン鉄道で構成され、初めて中国が中心になって投資建設を進め、共同運営を行い、中国鉄道網と直接接続する国際鉄道であり、全線にわたり中国の技術基準を採用し、中国の設備を使用し、中国の西南地域と中南半島(インドシナ半島)を結ぶ重要な交通の大動脈だ。

2016年12月の工事スタートから5年がたち、中国ラオス鉄道はいくつもの山と川を越え、高山と峡谷、活断層、熱帯雨林をくぐり抜けてきた。沿線の約70%が山間地で、地形は起伏に富み、工事の地質条件は極めて複雑だった。統計によれば、同鉄道全体で新たに建設された橋は301基、トンネルは167本に上り、橋・トンネルの総延長は712キロメートルに達し、新たに建設された線路が76.5%を占める。

中国国家鉄路集団によると、中国ラオス鉄道に投入され運行する高速鉄道「瀾滄号」は、中国の「復興号」の動力集中方式高速鉄道の成熟した技術をバックに、国境を越える輸送環境と線路条件を踏まえて、適応的改良を加えたものだ。車体の外観は流線型で、ラオス国旗の「赤・青・白」の3色に塗り分けられ、「国旗の美」と呼ばれている。

中国ラオス鉄道の開通・運営開始に伴い、昆明-磨憨間が最短5時間20分、ボーテン-ビエンチャン間が最短3時間20分で結ばれ、出入国地点での通関手続きにかかる時間を合わせても、観光客は昆明からビエンチャンまで最短10時間ほどで移動できるようになる。

ラオスは内陸に位置する国で、中国、カンボジア、ベトナム、タイ、ミャンマーの5ヶ国に囲まれており、国内には山が多く道路網が未発達だ。こうした特殊な地理環境により、ラオス経済は長らく閉鎖した状態に置かれてきた。中国商務部(省)国際貿易経済協力研究院国際市場研究所の白明副所長は、「経済は資源配置に依存するもので、中国ラオス鉄道は地理的なルートを増やしただけでなく、より重要なことは資源配置のチャンスを増やし、資源配置の効率を高めたことにあり、これによってラオス経済は活性化される」との見方を示した。

世界銀行が発表した報告書によれば、「一帯一路」ネットワークと接続することにより、ラオスが世界のサプライチェーンにつながるための紐帯としての中国ラオス鉄道は、長期的に見るとラオスの総収入は21%増加する見込みだ。2030年には中国ラオス鉄道という回廊を通じてラオスを経由する中継貿易は年間390万トンの規模に達する見込みで、これには水上輸送から鉄道輸送にシフトする150万トンが含まれるという。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年12月3日

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