出産政策:新たな出産政策の実施と効果発揮を推進
会議では、新たな出産政策を実施してその効果の発揮を推進することが要求された。
今年7月、「中共中央、国務院の出産をめぐる政策を最適化して人口の長期的でバランスの取れた発展を促進することに関する決定」を発表し、夫婦1組につき3人の子どもの出産を認める政策と関連の支援措置を実施するとの重要な決定を下した。8月には、全国人民代表大会常務委員会が「中華人民共和国人口・計画出産法」の改定を可決。現在、中国の複数の地域で人口・計画出産に関する条例が相次いで改定されている。上海市は産休を30日から60日に延長し、青海省は男性に15日間の育児休暇を付与した……育児休暇の設定、産休の延長、補助金の支給などの措置に注目が集まる。
中国人民大学人口・発展研究センターの宋健副センター長は、「出産政策最適化の中核は、子どもを産み育てたいという各家庭の意欲を発揮させることにある。そのためには社会各方面が力を合わせて協力し、社会化されたサービスによる支援力を高め、家庭での出産・育児にかかる圧力を緩和し、人口の長期的でバランスの取れた発展を促進し、人口高齢化の圧力にしっかり対応する必要がある」と述べた。
共同富裕:パイを「大きくおいしく」しなければならないうえ、きちんと切り分けることも必要
会議では、共同富裕の目標を実現するには、まず全国国民がともに奮闘することを通じてパイを「大きくおいしく」し、それから合理的な制度・計画によってパイをきちんと切り分けることが必要との見方が示された。分配の機能と役割を発揮させ、労働に応じた分配を主体としつつ、要素に応じた分配政策を整備し、税金、社会保障、移転支出などの調節を強化する。意欲と能力がある企業と社会層が公益目的の慈善事業に参加することを支援するとしている。
現在、貧困脱却の難関攻略が勝利を収め、小康社会(ややゆとりのある社会)が全面的に完成した上で、国民全体の共同富裕の促進がより重要な位置に置かれている。国務院発展研究センター社会発展研究部の馮文猛研究員は、「会議では分配の機能と役割を発揮することは、所得分配の合理性、社会の公平正義をよりよく促進する上でプラスになる、ということが強調された」と述べた。
また馮氏は、「慈善事業は第三次分配の主要な方法として、共同富裕の促進の中で積極的な役割を発揮している」との見方を示した、
エネルギーの供給:供給保証と価格安定を着実に進め、グリーン・低炭素を提唱
会議では、エネルギーの供給を確保すること、大手企業が、わけても国有企業が先頭に立って供給保証と価格安定をはかる必要があるとの見方が示された。
会議では第一次製品の供給保証を正確に認識・把握することに関して、節約優先の方針を堅持し、全面的な節約戦略を実施する必要があるとの見方が示された。生産分野では、資源の全面的な節約、集約、リサイクルを推進する。消費分野では、国民全体の節約意識を高め、簡素でほどよく、グリーンで低炭素のライフスタイルを提唱するという。
年初以来、国際市場でエネルギー価格が大幅に上昇し、中国国内では電力と石炭の需給が逼迫した状態が続き、さまざまな要因により一部の地域で電力使用の制限が行われた。各級当局が有力な措置を取ってエネルギーの供給を保証し、とりわけ民生のエネルギー消費を保証したため、エネルギー需給の逼迫状況はやや緩和された。
国家発展改革委員会エネルギー研究所の韓文科シニア顧問は、「エネルギー供給を確保すること、特に民生のエネルギー消費を確保することは、経済の安定した運営に関わり、国民全体の生活に関わる重要事項だ。国有企業は中国の石炭・電力生産の中心であり、先頭に立って供給を保証し価格を安定させる必要がある」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年12月13日