運転シミュレーターの導入で新人がベテラン運転手に変身

試験場で、輸送車を正確にバックし車庫入れしている。バーにぶつかりそうになると、運転手が素早くハンドルを切り、鮮やかにS字カーブを曲がった。科技日報が伝えた。

運転手たちはなぜこれほど実力を伸ばしたのだろうか。空挺兵某旅団運輸中隊長の郭瑞卿氏が、その秘密を教えてくれた。新たな駐屯地が完成した後、彼らは訓練メカニズムを改善し、新たな方法を模索した。軍用特殊車両ドライビングシミュレーターは、彼らの訓練方法を革新する最新の成果だ。

郭氏は、「運転手は運転以外の日常的な業務が多く、訓練の時間と条件が限られており、人員と車両の安全管理にある程度のリスクをもたらした。シミュレーターの導入により、この問題を解決した」と説明した。

改良に改良を重ね、新バージョンのシミュレーターがついに誕生した。改良版のシミュレーターは、モジュール化組立、仮想現実（VR）、拡張現実（AR）、人工知能（AI）システムを有機的に融合させた。テクノロジー感満載の上、高い実用性を持つ。新型シミュレーターは既存の試験場運転科目を最適化しただけでなく、複数の複雑な路上シーンのシミュレーションも追加した上、いくつかの特色ある運転科目をつなげ、整った運転手競技操作フローを組み合わせた。

改良に参加した4級軍士長の詹未垚氏によると、シミュレーターの操作は本物さながらで、ディスプレイに表示される路面はいずれも実際の道路で、さらに複数の運転モードを設定できる。雪、雨、濃霧、山間部、岩石砂漠など複数の過酷な気象及び複数の地形における将兵の運転技術訓練を実現できる。（編集YF）

「人民網日本語版」2022年3月7日