「空挺中の特殊状況の訓練を地上でも体験できるとは全く思わなかった」。空挺兵某旅団の下士官の童喜祥氏はVRグラスとサスペンダーシステムを着用し、パラシュート降下訓練シミュレーターを使い特殊状況対応の訓練を行った。リアルな訓練で、その場にいるような臨場感を味わった。科技日報が伝えた。
「将兵は特製のVRグラス、パソコンで制御するサスペンダーシステムを着用し、ソフトウェアのシミュレーションに合わせて、空中のリアルなシーンが見えるだけでなく、操縦に従い空中における姿勢の変化を実感できる」。現場で訓練を組織した同旅団空挺空中投下科の魏暁東科長によると、VRパラシュート降下訓練シミュレーターを使うことで空挺兵に搭乗、準備、降下、操作、特殊状況対応、着陸の各段階の直観的な印象を持たせ、各段階の把握を強化させることができる。そして降下中の特殊状況対応の方法をシミュレートすることで、訓練期間を大幅に短縮し、パラシュート降下訓練の効率を高める。
「以前は多くの空挺兵が降下の際に恐怖心でしり込みし、空中で特殊状況が発生し安全が脅かされることが時々あった」。魏氏によると、現在はVRパラシュート降下訓練シミュレーターにより操縦訓練と特殊状況対応訓練を行うことで、空挺兵の降下技術水準を極めて大きく引き上げ、特殊状況の発生確率を減らし、特殊状況を成功裏に対応する能力を向上させることができる。部隊の戦闘力を高めると同時に、リスクを最大限に抑えられる。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年11月19日
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