最新データによると、2021年の世界の折りたたみスマホの出荷台数は800万台だった。今年は折りたたみOLEDディスプレイスマホの出荷台数が倍増し、1800万台を超える可能性がある。環球網が伝えた。
折りたたみ技術の発展に伴い、それに関連する特許も増えている。
調査会社の天眼査アプリによると、中国では現在、折りたたみディスプレイ関連の特許出願情報が700件を超えており、うち権利を取得したのは約440件となっている。すべての出願情報のうち、発明類は380件余り、実用新案類は260件近く、意匠類は80件。
出願時間を見ると、折りたたみディスプレイ関連特許の出願件数は2018年に20件以上、2019年に100件以上となり、20年と21年はいずれも200件以上とピークに達した。これらの特許出願者には、華為(ファーウェイ)、栄耀、小米(シャオミ)、OPPO、VIVO、京東方など複数の会社が含まれる。テクノロジー満載の特許も多かった。
折りたたみスマホ、独自開発半導体、急速充電の効率向上、ディスプレイのリフレッシュレートの向上など、ハイエンド市場進出を目指す中国の国産スマホブランドの動きが活発になっている。アナリストは、「ハイエンドスマホの開発は、単純な性能とスペックの足し算ではなく、研究開発の投資を増やし、基盤のイノベーションを急ぐ必要がある」と述べた。
例えばファーウェイが今年4月1日に取得したばかりの「折りたたみディスプレイ設備」特許は、非機械的な手段により柔軟性回路基板の位置自動リセット機能を実現する。シャオミの「折りたたみディスプレイ姿勢確定方法、装置、記憶媒体」は折りたたみディスプレイの姿勢を正確に判断し、折りたたみディスプレイの各ディスプレイのコンテンツ表示を実現する。京東方の「折りたたみディスプレイ及びその色校正方法」は、ディスプレイの折りたたみ角度に基づき三原色の明るさを補正する。
スマホメーカー・魅族の元幹部の李楠氏は、「将来的に業界の成長を推進しようとするならば、最も主要な原動力は技術発展に違いない。スマホの構造的なレベルアップにより、ユーザーの買い替えの需要を引き出す。折りたたみスマホは現在、発展のトレンドであるとともに、ハイエンド機種の主流になる見込みだ」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年4月14日