高架上を高速鉄道が走り、地上を普通列車が走り、地下を地下鉄が通る。改札がスピーディで、シームレスな乗り換えができる。建築面積が故宮の2倍以上ある……北京市の豊台駅では現在、営業開始の条件が整っている。
3年半の建設期間を経て、北京の西南三環路の外にこの新たなランドマークが誕生した。中国初の上下2層設計の大型駅で、アジア最大の鉄道ターミナル旅客駅となる同駅の駅舎は、地上4階、地下3階で、17のプラットフォームがあり、32路線が乗り入れる。
同駅は西三環路と西四環路の間にあり、建築面積は約40万平方メートルで中国国家体育場(鳥の巣)の1.5倍あり、上空から眺めると独特な「中」の字の形をしている。インダストリアル風デザインが採用された駅舎には所々にゴールドのセラミック板があしらわれ、「豊作、喜び、輝き」が表現されている。待合室の天井の装飾、鼓楼などのデザインは、旅客に北京の文化的要素を感じさせるものだ。
同駅は中国で初めて線路が上下2層に設計された大型駅で、地上の普通列車のプラットフォームは11で20路線が運行し、高架上の高速鉄道のプラットフォームは6で12路線が運行する。中二階の中間エリア部分もあり、最大収容人数は1万4千人だ。旅客が中間エリアで電車を待ち、上に行って高速鉄道に乗車することも、下に行って普通列車に乗車することもできる設計になっている。
中鉄建工集団豊台駅指揮部の許慧チーフエンジニアによると、「こうした設計は用地を節約できるし、交通資源の配置を集中的に統合できる」という。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年5月17日