国際市場の金価格は今年3月に1オンス2070.42ドル(1ドルは約138.2円)の高値を記録した後は低下を続け、7月15日には米ニューヨーク商品取引所(COMEX)金先物の取引価格は同1703.6ドルで引け、金価格は4週間連続で低下し、10ヶ月近くぶりの安値を更新した。金の値下がりは、中国国内の金消費を喚起した。中国中央テレビ局(CCTV)のビジネスチャンネルが伝えた。
データを見ると、金の実物の需要が増加を続けており、6月には上海金取引所(SGE)の出庫量が140トンとなり、5月に比べて37トン増、前年同期比7トン増だった。
金のアクセサリーの売り上げが増加しただけでなく、最近は金投資も小さなピークを迎え、一部の投資家が安値のタイミングで買い戻す動きを見せており、投資用のインゴットの売り上げも相当の伸びを示した。
金投資で長年の経験がある北京の裴さんは、「今年3月、手元にある金を全部売った。最近は金価格が低下しており、様子を見つつ、タイミングを見計らって買い戻しもしている」と話した。
調査によると、北京のいくつかの金売り場では、投資用金の売り上げも大幅に増加した。一部の投資家はさらに値下がりしてから買おうとしているが、金の投資意欲はすでに相当ヒートアップしている。
中国黄金集団有限公司の北京旗艦店の関係責任者は、「金インゴットを見る客の人数が前より200%増加し、売上高も20%増加した」と話した。
業界関係者は、「今年は米連邦準備制度理事会(FRB)が金融引き締めを実施したことから、国際金価格が変動しつつ低下した。特に米国の6月の消費者物価指数(CPI)が41年近くぶりの高値を記録したことが、国際金価格にとって持続的な圧力になった」と分析した。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年7月18日