中国商務部(省)は24日、2015年の春節期間(2月18日から24日)の中国国内における消費状況を発表した。それによると、同期間、全国の消費市場は安定した比較的速い成長を見せ、伝統的な年越し用品、デジタル製品、大衆向けの飲食店、文化・レジャーなどが消費の柱となった。商務部のモニタリングによると、2月18日から24日、全国の小売・飲食企業の売上高は6780億元(約12兆8820億円)に達し、昨年の春節期間と比べて11%増となった。
▽微信、微博による販促が消費けん引の新たな力に
春節期間、各地の商業・貿易・流通企業は様々な形式の販促キャンペーンを行い、売上を伸ばした。多くの企業は微信(WeChat)や微博(ウェイボー)などのIT手段を駆使し、春節期間における消費をけん引した。
統計によると、伝統的な年越し用品、服飾、ゴールド・シルバージュエリー、デジタル製品などの消費は急増した一方で、高級タバコ・酒、ギフトボックスの売上は低迷した。食糧・食用油、副食物、地方特産物、民俗商品など伝統的な年越し用品の売上は急上昇した。
国際的な金価格の低下により、ゴールド・シルバーのジュエリーの売上が好調だった。上海新世界商城老廟黄金、周大福、老鳳祥などの宝飾品大手企業では1日あたりの平均売上が20万元(約380万円)以上に達した。
▽大衆的な飲食店が人気 老舗料理店は「予約難」
年夜飯(旧暦大晦日に家族で食べる食事)は、春節期間の飲食市場の主役だ。大衆向けの飲食店が人気を集めた一方で、高価な年夜飯は影を潜めた。