青蔵高原(チベット高原)の山間部では、標高の変化により異なる植生タイプが分布している。異なる植生帯と植生帯の間は高山植生の移行帯で、その変化と移り変わりは高原生態系モニタリングの重要な風向計だ。人民網が伝えた。
近年、ますます多くの科学者が植生移行帯に関する研究を始めている。野外科学調査、モニタリングステーションの設置及び一連の新手段により、科学者たちは移行帯の裏側にある科学的意義を模索し、高原生態のより良い保護の答えを探そうと取り組んでいる。
中国科学院青蔵高原研究所の梁爾源研究員は、「植生移行帯は自然環境条件下の植生生態系が安定状態とバランスに達したことを示し、このバランスの保護とモニタリングはいずれも不可欠だ。青蔵高原は生態が脆弱なため、効果的なモニタリングと評価、脆弱性の早期警戒メカニズムの模索と構築は、青蔵高原の自然環境のより良い保護に役立つ」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年8月26日