米サンフランシスコの「抗日戦争記念館」がアイリス・チャン記念閲覧室開設

人民網日本語版 2022年08月23日13:39

米サンフランシスコの中心街にある海外抗日戦争記念館は20日、中国系アメリカ人作家・張純如(アイリス・チャン)さんを記念する閲覧室の開設セレモニーを開催した。新華社が報じた。

アイリス・チャンさんは南京大虐殺の真相を西側社会に知らしめた著名な作家。チャンさんが1997年に英語で著した「ザ・レイプ・オブ・南京」は、西側社会で一大センセーションを巻き起こした。また、チャンさんはドイツ人のラーベ氏の日記や米国人のミニー・ヴォートリン氏の日記の発見にも大きく貢献した。この2冊の日記は、彼女の著作と共に中国侵略日本軍が南京で犯した悪行の動かぬ証拠となっている。

記念館設置の発案者で、サンフランシスコに住む著名な中国系社会活動家・方李邦琴(フローレンス・ファン)さんは、「血に染まった歴史を永遠に銘記しなければならないというのが、アイリス・チャンさんが7年前に海外初の抗日戦争記念館を寄贈・設置した目的」と語る。

海外の人々は中国の抗日戦争の歴史をあまり知らない。記念館は開館してからの7年間、実物の展示や、写真、文字、音声、映像などの形で、サンフランシスコの人々や世界各地から来る人々に、中国の抗日戦争の史実を示し、中国侵略日本軍の悪行を明らかにし、中国と米国が共に侵略者と戦った歴史を振り返っており、大きな影響を与えている。

世界抗日戦争史実維護聯合会の張蘭真会長は、「アイリス・チャンさんが、南京大虐殺という惨禍を西側社会に広く知らしめた点などで、多大なる貢献を果たした」と語る。

そして、「過去、現在、そして将来も、海外の華僑・華人は、祖国と強い絆でつながっており、栄辱を共にする。サンフランシスコ湾地域の各界の華僑・華人は25年連続で『南京祭』を開催し、旧日本軍に殺害された同胞に哀悼の意を示すと同時に、歴史の教訓を胸に刻み、世界の恒久的な平和を守るように世界に呼びかけている」と語った。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年8月23日

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング

  • 全部
  • 経済
  • 社会
  • 政治