有人宇宙船「神舟15号」が30日、中国の宇宙ステーションとの全自動高速ランデブー・ドッキングに成功した。中国は初めて宇宙ステーションの3モジュール・3隻構造の形成と宇宙飛行士6人の同時軌道滞在を実現した。中国新聞網が伝えた。
有人宇宙船「神舟15号」が宇宙ステーションとドッキングした後、中国の宇宙ステーションは最終的に3モジュール・3隻構造を形成した。3モジュールとはコアモジュールの「天和」、実験モジュールの「問天」、実験モジュールの「夢天」のことで、3隻とは宇宙貨物船「天舟5号」、有人宇宙船「神舟14号」、有人宇宙船「神舟15号」のことだ。
2隻の神舟が初めて同時に中国宇宙ステーションに停泊している。神舟15号は天和のノードモジュールの前方ポートに停泊し、神舟14号はノードモジュールの半径方向ポートに停泊している。2隻は同時に宇宙ステーションと情報伝達、換気・熱交換、電力系統接続・電力供給などを行う。
2組の乗組員が交代する期間中、宇宙ステーションは異なるインターフェイスバスを通して遠隔測定を伝送し、2隻の有人宇宙船の情報伝達の唯一性・正確性を保証する。宇宙ステーションシステムは同時に2隻に換気・熱交換サポートを提供する。送風量は2隻の異なる熱環境に基づき合理的に分配し、そして需要に応じて段階別に調節可能だ。2隻の同時停泊の状況に対し、科学研究者は相応の緊急退避プランを策定し、宇宙飛行士の命の安全を全力で守る。
神舟15号が中国宇宙ステーションへの停泊に成功した後、新たに滞在する乗組員はまず神舟14号の乗組員と軌道上で引き継ぎを行う。その後6ヶ月の「宇宙出張」期間中、引き続き宇宙ステーション任務の宇宙飛行士長期軌道滞在能力を検証する。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年11月30日