北国のアイス・スノーの中で屋外スキーのワクワク感を味わったり、南方の屋内アイス・スノースポーツ施設でウィンタースポーツのロマンに浸ったり、アイス・スノーテーマパークで遊んだりする……今、北京冬季五輪・パラリンピックが閉会した後の初めてのウィンターシーズンを迎えて、アイス・スノースポーツ施設が相次いで建設・整備され、アイス・スノー産業は大規模な発展が続いている。アイス・スノースポーツは地域的なスポーツから全国的なスポーツに、冬のスポーツから通年のスポーツになり、アイス・スノースポーツに対する大衆の熱意はますます盛り上がりを見せる。新華社が伝えた。
冬になり、黒竜江省、吉林省、河北省、北京市などの屋外スキー場が相次いでオープンし、全国各地から観光客がスキーをしにやって来た。「氷の都市」と呼ばれる黒竜江省哈爾浜(ハルビン)市では、「クール・スノーライフ」がテーマの第20回亜布力スキー祭りが始まり、冬のスキー・観光・レジャーシーズンの幕開けとなった。観光客はスキー場を滑走するだけでなく、東北民俗村で東北文化の没入式体験をする、森の中で温泉につかる、雪の中の電子音楽ライブに行くなど、いろいろな楽しみ方ができる。
広東省広州市から来たスキー愛好者の鄒亜楠さんは、「今年は新しいスキー板も買ったし、東北でしばらく過ごそうと思う。最近はショート動画でスキー場の動画をよく見ている。みんな今年の冬にものすごく期待していると感じる」と話した。
冬季五輪・パラの雪上競技の主要会場の1つだった張家口市では、大勢のスキー愛好家が会場になった雲頂スキー公園競技場を訪れ、チャンピオンたちの滑ったルートをたどっている。西暦の元旦に旅客の流れはピークに達し、雲頂エリアのホテルは満室のところが多い。現地では一連のアイス・スノー観光の選りすぐりのルートを打ち出して、観光客が楽しめるようにしている。
北京市延慶区では、国家アルペンスキーセンター「雪飛燕」がコースの一部を開放して一般の人が滑れるようにし、訪れた人はここで冬季五輪にちなんだ「スキー+ホテル」のワンストップサービスを受けられる。北京市街地では。「氷立方(アイスキューブ)」が2022年12月30日に営業を再開し、国家スピードスケート館「アイスリボン」とビッグエア首鋼「雪飛天」なども営業再開に向けた最後の準備をしており、23年1月初めにオープンする予定だ。
第9回全国大衆氷雪シーズンスタート式典がこのほど哈爾浜で行なわれ、各地に分会場が設けられた。全国各地で各レベル・各種類のアイス・スノー競技イベントが1499回行なわれる予定だ。
アイス・スノースポーツは「南に展開・西に拡大・東に進出」のペースが加速し、中国全土に広がっている。浙江省台州市の海抜800メートルの場所にある緑城天台山雪楽園は、霧が立ちこめる中を大勢の人々が行き交い、情緒あふれるアイス・スノースポーツイベントが行なわれている。重慶市南川区金仏山北坡スキー場は観光客が引きも切らず、20種類以上あるアイス・スノーアクティビティが活発に行なわれている。北回帰線より南にある広西壮(チワン)族自治区南寧市では、毎週末になると氷紛万象スケート場に2千人から4千人の人が訪れる。
22年9月に発表された「2022年中国アイス・スノー産業発展研究報告」によると、21-22年のウィンターシーズンに、中国国内でアイス・スノー観光に出かけた人は延べ3億人を超え、アイス・スノー観光、アイス・スノーレッスン、アイス・スノー用品などの市場ニーズが著しく増加したという。業界関係者は「アイス・スノー産業の今後の発展の見通しは良好だ」と口をそろえる。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年1月1日