中国ジャイアントパンダ保護研究センターは、2022年に同センターではメスのパンダが8度出産し、合わせて13頭のパンダの赤ちゃんが生まれたという喜ばしいニュースを新年早々発表した。中央テレビニュースが報じた。
毎年春は、パンダの「お見合い」シーズンとなる。中国ジャイアントパンダ保護研究センターでは昨年2月から、パンダの繁殖活動が始まった。そして、6月になると、妊娠期に入り、パンダがスムーズに元気な赤ちゃんを生むことができるよう飼育員は交代で24時間見守った。
同センターの副主任を務める首席専門家・李徳生氏によると、「2022年は我々の努力が実り、パンダが8度出産して13頭の赤ちゃんが生まれた。生まれた赤ちゃんはメスが8頭、オスが5頭。一番早くに生まれたのは6月21日で、最後に生まれたのは8月21日だった。13頭ともすくすく成長している」という。
長年の努力が実り、同センターの目標も、より多くのパンダを繁殖することからパンダの個体群の質向上へと変わって来た。李氏によると、「現時点で、同センターは世界最大のパンダの飼育個体群を構築し、その個体数は364頭に達している。また、当センターは世界で最大規模を誇り、その協力・交流プラットフォームとしてのつながりも最も手広く行っている」とした。
パンダの「幼少期」は?
パンダと言えばプクプク太って、大きなイメージだが、生まれたばかりの赤ちゃんパンダのサイズは母体のわずか1000分の1にすぎない。
ピンク色の地肌に、白い毛がまばらにしか生えていないパンダの赤ちゃんは生後1ヶ月ほどかけて、ようやくパンダらしい白黒模様となる。しかも出産当時は卵3個分ほどしかない体重が、約90キロほどにまで増えるには5年の月日を必要とする。パンダの体の器官も、生まれたばかりの時はまだ完全に発達しておらず、目が見えるようになるまでにもしばらく時間がかかる。
同センターの飼育員・李徳紅氏によると、「パンダの器官のほとんどは生まれてから発達する。例えば、視力が完全に発達するのに40日ほどかかり、聴力は約2ヶ月かかる」という。
同センターでは優生学に基づく繁殖方法をずっと採用しており、早産だったパンダも含む全てのパンダの赤ちゃんが飼育員の世話のもとすくすく成長している。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年1月4日