元旦に合わせて2022年12月31日から2023年1月2日までが3連休となった中国。携程網や馬蜂窩、去哪児といった旅行プラットフォームのデータによると、3連休中、各空港には賑わいが戻り、昨年同時期とほぼ同じ水準にまで回復した。省またぎの旅行が目に見えて回復したのと同時に、交通機関やホテルなどの価格も上昇した。また3連休中に旅行が最も人気となった都市ランキングトップ10の首位は北京だった。北京青年報が報じた。
省またぎの旅行が目に見えて回復、交通機関・ホテルの料金が上昇
旅行サイト・携程網の統計によると、3連休中、ユーザーの約6割が省またぎの旅行を選んだ。また、省内の観光地の入場券の購入件数は、中秋節(旧暦8月15日、2022年は9月10日)に合わせた3連休に比べて22%増え、全体的に見ると、近場旅行と遠方への旅行のいずれもが活気を取り戻した。
携程網の統計によると、3連休中に旅行が最も人気となった都市ランキングトップ10は北京、上海、成都、広州、深セン、杭州、重慶、南京、西安、武漢だった。人気の旅行先となった都市を見ると、雲南省西双版納(シーサンパンナ)・傣(タイ)族自治州へ向かう飛行機チケットの購入件数が前年同期比71%増と、増加幅が最大となった。
3連休中に旅行へ出かける人が増えたため、ホテルの料金が上昇したほか、交通にかかる料金も一気に値上がりを見せた。携程網の統計によると、3連休中、中国国内便の飛行機チケットの片道料金は前年同期比約35%増の平均901元(税込、1元は約18.8円)だった。人気の旅行先となった都市へ向かう飛行機チケットも高騰した。例えば、海南省三亜市の発着飛行機チケットの料金は前年同期比約50%増の平均1364元まで高騰し、西蔵(チベット)自治区や新疆維吾爾(ウイグル)自治区といった人気観光地に次いで高くなった。哈爾濱(ハルビン)、延吉、白山、張家口、阿勒泰(アルタイ)、喀納斯(カナス)といったウィンタースポーツや雪景色を楽しむことのできる地域へ向かう飛行機チケットも購入件数と料金が共にアップした。
旅行サイト・同程網の統計によると、新型コロナウイルス感染拡大期間中、営業停止と再開をたびたび繰り返したテーマパークも3連休中は大賑わいとなった。なかでも最も人気となったのは上海ディズニーリゾートで、以下、珠海長隆海洋王国、ユニバーサル・スタジオ・北京と続いた。
遠方への旅行が回復 人気度は前月比48%増
旅行情報サイト・馬蜂窩のビッグデータによると、新型コロナウイルス感染拡大第一波がピークに達して落ち着き始めた一線都市や新一線城市では、旅行へ出かける人の割合が非常に高まり、3連休中の観光消費の主力となった。観光客を送り出した都市のうち、一線都市と新一線都市が73%を占め、そのトップ5は北京、上海、成都、広州、深センだった。
馬蜂窩のビッグデータによると、3連休中、遠方への旅行の人気度が前月比48%増となった。うち、4-8日間の「中距離・長距離旅行」の人気度が前月比172%増となった。旅行客の41%がドライブ旅行を選んでいた。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年1月3日