中国ではこのところ、対外貿易が経済運営全体の好転を後押しし、力を発揮している。昨年末以降、浙江、江蘇、四川、広東など各省の対外貿易企業がいち早く受注獲得を目指して海外へ出かけ、欧州や日本、インドネシア、アラブ首長国連邦(UAE)などで市場を開拓し、ビジネスチャンスを獲得した。
新エネ車がはるばる欧州へ 「メイド・イン・チャイナ」の自信示す
2022年、中国で製造された新エネルギー自動車は目覚ましい成果を上げ、1-11月の新エネ車輸出台数は前年同期の2倍に当たる59万台に達した。中国製新エネ車は、自動車発祥の地である欧州を含む各地域の国々で販売された。これは「メイド・イン・チャイナ」のみなぎる自信によって得られた成果だ。現在、欧州市場ではすでに中国の新エネ車が10ブランド以上販売されている。欧州では新エネ車が10台あれば、そのうちの1台は中国製だという。新しい年も、中国製新エネ車の海外販売は好調が続くとみられる。
フルーツが効率良く通関 活気を呈する広西の通関地
新しい年が始まり、各地では人々が忙しそうに働き、活気あふれる情景が見られる。広西壮(チワン)族自治区の凴祥市にある友誼関国境検問所では、貨物を満載したトラックが列を作り、通関手続きの順番を待っていた。ASEANから運び込まれるフルーツと、中国から運び出される電子機器製品と日用品が行き交うこの国境の通関地は、対外開放の最前線という重要な役割を果たし続けている。
友誼関には、輸出手続きを待つ多くの車両が停車している。積まれている貨物の多くは、中国で製造された機械設備、電子製品、日用品などだ。他のいくつかのゲートでは、輸入品を積んだトラックが通行していく。積まれているのはASEANから輸入されたドリアンやジャックフルーツなどの果物が多い。中国税関当局がまとめた統計によると、友誼関では現在、1日あたりのトラック通行量が1100台に迫るという。
広西は陸と海でASEAN諸国とつながり、経済貿易関係が緊密だ。2022年に地域的な包括的経済連携(RCEP)が13の加盟国で相次いで発効すると、中国と他の加盟国との間の貿易円滑化レベルがさらに高まり、広西もその恩恵を受けた。22年9月にはベトナム産ドリアンが中国市場への輸出許可を取得し、11月までに友誼関経由の輸出量は2万7千トンに達した。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年1月3日