2023年「春運」シーズン初のアイス・スノー観光列車が運行

人民網日本語版 2023年01月09日16:34

観光専用列車「Y687」が1月7日夜、ゆっくりと走り出し、始発の哈爾濱(ハルビン)駅を後にした。これは今年の春運(春節<旧正月、2023年は1月22日>期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)シーズンで初めて運行されたアイス・スノー周遊観光専用列車であり、中国の華東や華南などのエリアから来た観光客が乗車して、氷と雪の冬景色を楽しむ旅に出発した。

同列車は原始の姿をとどめる極北地域アイス・スノーの旅をテーマに、6泊7日で運行し、哈爾濱、漠河、海拉爾、扎蘭屯など人気のアイス・スノー観光地を巡る。林海雪原や東北の民家、狩猟民の集落、牧畜民の集落など東北の魅力あふれるさまざまな場所を訪れ、鹿の足跡を追いかけたり、ラクダの引くソリに乗ったりするほか、馬の大群が駆け回る様子を眺めたり、キャンプファイヤーや花火、民俗の伝統行事などさまざまな体験に参加する。また、「中国で一番寒い村」の根河で山奥の密林に生息するトナカイと触れ合い、狩猟民の集落で悠久の文化に触れ、中国最北端の「神州北極」と呼ばれる漠河でアジアで唯一のクリスマスをテーマにした村を見学し、「氷結パフォーマンス」といった素晴らしい瞬間を体験するなどのプログラムも設けられている。列車に揺られ、どこまでも雪と氷で閉ざされた広大な雪原を走り抜け、北国の景色を心ゆくまで味わい、文化や風習を理解するこの列車の旅は、ひと味違ったアイス・スノー体験を求める観光客に新たな選択肢を提供したと言える。

星享鉄旅公司の観光列車部門責任者によると、南方エリアの観光客は北国のアイス・スノー観光に強い憧れを抱いており、そうした観光商品を打ち出すとすぐに人気が出て、1週間もすると定員はいっぱいになるという。現在、このアイス・スノー周遊観光専用列車は2月末まで運行が予定されており、運行本数を8本増発して雪や氷を楽しみたい観光客のニーズに応える計画だ。(編集KS)

「人民網日本語版」2023年1月9日

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