今月5日午後11時5分、二十四節気の23番目で、最後から2番目となる節気「小寒」を迎える。「小」という文字を見ると、寒さが少し和らぐように感じるかもしれないものの、実際には1年で最も寒い季節が到来したことを意味している。この時期になると、中国の大部分で厳しい寒さになり、河川や大地が凍結する。
「小寒」の頃になると、ロウバイもほころび始め、寒さの厳しい冬に甘い香りを放って活力を与えてくれる。臘月(旧暦の12月)に入ると、中国では春節(旧正月、2023年は1月22日)ムードが高まり、人々は春聯(春節に家の玄関などに貼る縁起の良い対句が書かれた赤い紙)や窓花(窓飾りの切り絵)を作って春節を迎える準備を始め、日に日に活気にあふれるようになる。
今年は寒くない「小寒」
「小寒」を迎え、中国では弱い寒気が北方エリアの一部の地域に影響を与えているものの、気温上昇の勢いを阻むほどではない。7日から8日にかけて、中国の大部分では気温が最近ではもっとも高くなり、長江の中・下流といった地域では最高気温が約20度まで上がって、春分の頃のようなぽかぽか陽気になると予想されている。
今年は、元旦前後に寒さが和らぎ、暖かくなっている理由について、中国天気網の気象分析師・張娟氏は、「温暖化が進んでいるのを背景に、近年は冬になると、気温の上昇と下降の波が非常に大きくなるというのが常態化している。昨年12月は寒気の影響を何度も受け、中国中・東部エリアの気温が例年よりも低くなったものの、新年を迎えてからは寒気が弱まり、気温が上昇した。今後1週間を見ると、6日前後、8日前後には弱い寒気の影響を受けるものの、気温上昇の流れを止めることはできないだろう」と説明している。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年1月5日