四川省成都市はここ連日、気温が急降下し、厳しい寒さとなっている。そんな中、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地では17日、雪を使ったエンリッチメント・プロを実施し、パンダが雪遊びを楽しめるようにするほか、それを一人でも多くの観光客が観賞できるようにしている。人民網が報じた。
17日早朝6時半、飼育員は冬季限定のエンリッチメント・プロをスタート。パンダの運動場にしっかりと雪を積もらせたほか、さまざまな大きさの雪だるまを作り、ニンジンやリンゴ、カボチャなどで飾り付けした。関係責任者によると、同基地のスタッフは飲用水を使って作った氷を人工造雪機に入れて雪を作り、パンダが活動する場所に積もらせて、パンダが遊べるようにした。そうすることで、成都ではあまり降らない雪を見たいという思いを叶えるほか、パンダの野外での生息環境を最大限再現し、パンダが四季の変化を体感できるようにすることを目指している。
同基地はこれまで常に動物の福祉を非常に重視し、年間を通して、多種多様なエンリッチメント・プロを実施してきた。例えば、パンダのエンリッチメント道具を増やしているほか、夏には暑さ対策の氷、冬には雪といった季節ごとのエンリッチメント・プロを展開している。こうしたプログラムにより、パンダがいろんなおもちゃで遊ぶことができるだけでなく、寒さには強いものの、暑さは苦手というパンダの特性に合わせることもできている。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年1月19日