春節関連の人気検索ビッグデータが発表 「帰省」関連が前年同期比23%増に

人民網日本語版 2023年01月18日10:17

春節(旧正月、2023年は1月22日)を目前に控え、中国全土では春節ムードが高まっている。そんな中、検索大手「百度」は16日、春節関連の検索ワードビッグデータを発表し、中国全土のネットユーザーの春節に向けた動向を分析した。揚子晩報が報じた。

ビッグデータによると、「帰省して春節を過ごす」関連の検索回数が前年同期比23%増となっており、今年は帰省して春節を迎える人が多くなりそうだ。また、「春節用品を購入して春節を迎える」関連や「健康食品・用品」関連の検索回数も前年同期比183%増となっている。年越し料理市場を見ると、デリバリーと店内飲食の両方が増加しているほか、省跨ぎの旅行では南方エリアの景勝地が人気となっており、中でも一番人気は海南省三亜市となっている。春節映画も満を持して「復活」し、多くのネットユーザーが「満江紅(Full River Red)」や「流浪地球(流転の地球)2」の公開を首を長くして待っている。AIGC(AI生成コンテンツ)も兎年の春節を盛り上げそうで、AIを使って画像を作成したり、お祝いのメッセージを書いたりするのが人気となっている。

春節帰省者、春節用品購入が急増中

新型コロナウイルス対策が継続的に最適化されているのを背景に、帰省のハードルもより低くなっている。ビッグデータによると、「帰省して春節を過ごす」関連の検索回数が前年同期比23%増となっている。特に河南省や四川省、安徽省、江西省といった地域には、多くの出稼ぎ労働者が帰省しており、春節帰省のムードが高まっている。

春節と言えば、春節用品。ここ1週間、「帰省する時に何を持って帰るか」に関する検索が前月比で24倍となった。オンラインでも、オフラインでも、春節用品の販売が佳境を迎えており、実体経済の回復を後押ししている。具体的には、ネットユーザーは今年、春節用品として「健康食品・用品」に特に注目しており、その検索回数は前年同期比で183%増となっている。

今年の商品の検索ランキングトップ10を見ると、アメリカンチェリーが大人気でトップとなっている。以下、ナッツの詰め合わせ、春聯(春節に家の玄関などに貼る縁起の良い対句が書かれた赤い紙)と続き、その他、パルスオキシメーター、ビタミン剤などの健康関連の商品もトップ10に入った。

春節を迎えるに当たり、年越し料理も準備しなければならない。関連の検索を見ると、トップとなっているのは魚の蒸し料理「清蒸魚」で、「骨付き豚バラ肉の煮込み」や「豚肉の梅菜蒸し」、表面になつめなどのドライフルーツを飾った「八宝飯」、大きな食器に煮物などを盛り合わせる「盆菜」などが続いて「年越し料理」には絶対に欠かせない料理となっている。

ネットユーザーは新型コロナウイルス感染拡大でずっと旅行を我慢していたため、その思いを一気に爆発させている。今年の春節は暖かい南方エリアの景勝地が人気となっており、三亜や桂林、厦門(アモイ)などが人気を集める旅行先となっているほか、雲南省の西双版納(シーサンパンナ)や大理、麗江なども人気を集めている。

期待高まる春節映画、春節メッセージや画像作成にはAI活用も

一家全員で映画館に行くというのが近年、春節の「恒例行事」となっている。今年は春節に合わせて中国国産映画7作品が公開され、映画ファンが首を長くして待っている。今年の春節映画関連の検索回数は前年同期比120%増となっている。うち、張芸謀(チャン・イーモウ)監督の新作「満江紅」がトップ、郭帆(グオ・ファン)監督のSF映画「流浪地球2」が2位となっている。

また技術革新が生活に変化をもたらし、各種AI(人工知能)の応用が春節にも影響を与えている。例えば、AIGCが今年、特に人気となっており、AIを活用して春節のお祝いメッセージを書いたり、春節を祝う画像を作成したりするというのが人気となっている。AIを活用して、春聯やお祝いメッセージを書くことに関する検索回数が前年同期比でそれぞれ98%増と134%増になっている。AIを活用すると、効率が上がるだけでなく、斬新な創造力も刺激されるからだ。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年1月18日

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