中国ラオス鉄道の昆明南駅とビエンチャン駅間で今月13日、国際旅客列車の双方向運行が開始する。昆明南駅から列車に乗ってビエンチャン駅に、ビエンチャン駅から列車に乗って昆明南駅に、当日に到着できるようになる。それに合わせて、北京時間今月11日午前9時から、両国の鉄道当局が一斉に列車のチケット発売を開始した。
中国ラオス鉄道が2021年12月に開通して以来、中国国家鉄路集団は昆明と磨憨(モーハン)区間、ビエンチャンとボーテン区間で旅客列車を運行してきた。安全に、かつ安定して高速列車「復興号」や「瀾滄号」が運行され、越境貨物列車も入念に手配され、今月9日の時点で、同鉄道の利用者は1393万人、輸送された貨物は1838万トンに達した。うち、越境貨物は359万トンで、中国と南アジアや東南アジアを繋ぐゴールデンルートとして、中国とラオスの運命共同体を構築する上で大きな役割を果たしている。
中国ラオス鉄道の国際旅客列車は、午前中に発車して、夕方に到着する運行スタイルが採用され、毎日、昆明南駅から1本、ビエンチャン駅から1本が出発することになっている。途中で昆明南駅や普洱(プーアル)駅、西双版納(シーサンパンナ)駅、磨憨駅、ボーテン駅、ルアンパバーン駅、ヴァンヴィエン駅、ビエンチャン駅を経由し、鉄道通関地における通関にかかる時間を含めて所要時間は10時間30分となっており、昆明から列車に乗って、当日にはビエンチャンに到着することができるようになる。具体的には、昆明南からビエンチャンに向かうD887号は、北京時間午前8時8分に出発し、当日午後6時38分にビエンチャンに到着する。ビエンチャンから昆明南に向かうD888号は、北京時間午前9時8分に出発し、同日午後7時38分に昆明南に到着することになっている。
国境を越える移動となる旅客については、駅を出入りする際や通関地で通関手続きをする際に、紙のチケットが点検される点は注意が必要だ。国際旅客列車を利用する場合でも、国境を越えない中国区間内では電子チケットが採用されており、ラオス区間では紙のチケットが必要となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年4月11日