雲南省普洱(プーアル)市でこのほど、野生のアジアゾウ数頭が、同市思茅区と瀾滄拉祜(ラフ)族自治県を結ぶ思瀾高速道路に姿を現し、道路を連れ立って「散歩」する姿が確認された。同高速道路の交通巡査警察大隊は、連合指揮センターを通じてゾウの群れを確認すると、ただちに「護送モード」に切り替えて、車両の通行を制限。約十数分にわたる「護送」の後、ゾウの群れは無事、高速道路を離れたという。人民網が伝えた。
指揮センターのスタッフによると、「野生のアジアゾウは計6頭、歩みは比較的のんびりしたもので、走行車線と追い越し車線を行ったり来たりしながら進んでいた。道路沿いに設置されていた速度計測器の表示を見ると、アジアゾウの移動するスピードは時速17キロメートルだった」という。しかもそのうちの1頭は計測された速度が不満だったのか、鼻を使って計測器の電光掲示板の向きを変えてしまうというイタズラまで披露。幸いそれ以外の設備の損害は無かったという。
この高速道路は、野生のアジアゾウの活動エリアにあり、人とゾウの安全を確保するため、道路沿いには「野生のアジアゾウ出没注意」の標識が設置されているほか、走行中のドライバーには、「クラクションを鳴らさない」、「見物しない」、「追いたてない」、「驚かせない」などの注意を促している。(編集KM)
「人民網日本語版」2023年5月16日