教科書に出た白洋淀(写真提供・白洋淀景勝地)
中国大学統一入学試験(通称「高考」)が終わると、数多くの学生たちが卒業旅行に出かけている。複数の旅行予約プラットフォームを取材したところ、最近は「卒業旅行」の検索量がうなぎ登りで、中でも「教科書旅行」と「文化旅行」の人気が高い。同時に、17-19歳の航空券予約量が著しく増加し、予約量は前週の4倍になった。人気旅行目的地は成都、重慶、昆明、上海、北京、長沙、広州、厦門(アモイ)、西安、青島、杭州、海口、三亜だ。
生活サービスを提供するプラットフォーム・美団と大衆点評のデータを見ると、ここ1週間近くで「卒業旅行」関連のキーワードの検索数が前年同期の2倍になり、攻略法の投稿数は同1139%増加した。山東省、河北省、陝西省などの省、黄河沿岸の景勝地、白洋淀といった、教科書に出てくる景勝地や研究学習にマッチした路線の予約量が高止まりしている。「教科書に出た内容に沿って人気スポットに出かける」という深い文化的体験を楽しむ旅行が、夏休みの旅行消費の大きな注目点となりつつある。
まもなく夏休みが訪れ、卒業旅行と夏休みの旅行がかなり重なり合う見込みだ。現時点で、オンライン旅行サービスの携程旅行網では勉学旅行商品の予約量が新型コロナ感染症前の2019年同期の水準を超えている。夏休みが近づくと予約量はより大幅に増加するとみられる。中でも人気があるのは、歴史と文化、自然風景、テクノロジー型の勉学旅行商品だ。旅行期間では、景勝地/展示施設を訪れる日帰りツアー、長距離を移動し複数のスポットをめぐる5-9日間のツアーが最も人気だ。価格を見ると、複数日の旅行商品の1人当たり価格は6千元(1元は約19.8円)ほどで、19年の夏休みより20%前後増加した。
最近はオンライン旅行予約プラットフォームのQunar.Comで17-19歳の航空券予約量が大きく増加し、前週の4倍になった。今月10日の夜18時以降、「卒業旅行」と「卒業団体ツアー」の検索量が急増し、検索人気キーワードのトップ5に入った。目的地を見ると、海が卒業旅行のマストな選択で、同プラットフォームの統計では、厦門、青島、海口、三亜、威海、大連、福州、秦皇島などの沿海都市はいずれも卒業生に人気があるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年6月27日