习专栏

中国最長の深海石油・天然ガスパイプラインが敷設工事完了

人民網日本語版 2023年06月25日15:26

超深水大型ガス田「深海1号」の二期工事で22日、コントロールに関わる重要工程である20インチ海底長距離輸送パイプラインの敷設工事が完了した。全長115.5キロメートルに及び、9425本の鋼管が連結されたこの中国最長の深水石油・天然ガスパイプラインは、「深海1号」二期工事の石油・天然ガス輸送の大動脈を構築したことになる。人民日報が伝えた。

「深海1号」二期工事は海南省三亜市から約130キロメートルの地点で行われ、中国初の深水・高気圧ガス田であり、エリアの最大作業水深は1000メートル近く、地層から採掘された石油・天然ガスは成分が複雑で、温度が高く、圧力が大きく、通常の材質の海底パイプラインでは生産ニーズを満たすことができない。二期工事の侯静チーフエンジニアは、「この海底パイプラインは特に『高温・高圧・高耐食性の石油・天然ガス混合流体の輸送』のために設計されたもので、設計圧力は38.8メガパスカル(MP)に達し、120度の高温の石油・天然ガス混合流体を輸送することが可能で、最大壁厚は38ミリメートルに達し、中国海底パイプラインの壁厚の過去最大を更新した。

海底パイプライン工事は水深が深くなるごとに、建設の難度が指数関数的に高くなる。「深海1号」二期工事が行われている海域の地層環境は非常に複雑で、海底には坂道、広い面積にわたる坂状や尾根状の砂地など、さまざまな複雑な地形が存在し、中国で水深の幅が最も大きな海底パイプラインであり、プロジェクトの設計、船舶装備の能力、海上での取付技術などの面で極めて大きな挑戦が横たわっていた。

プロジェクトチームは、非常に長く、非常に高温で、吊り下げ式であるなど世界レベルの海底パイプラインの工事技術の難問解決に成功したとともに、重要設備である主要作業船「海洋石油201」が対応できるよう改良を加え、中国初の大直径・大壁厚・全自動式溶接設備技術を独自に開発し、10項目以上の技術的ブレークスルーを達成し、施工中に1日で2.65キロメートルという中国の20インチ深水海底パイプライン敷設ペースの記録を更新した。

現在、中国が敷設した海洋石油・天然ガスパイプラインは9000キロメートルを超え、これは上海からパリの航空路線に相当する長さだ。長年にわたる技術の難関攻略を経て、中国はアジア初の3000メートル級深水パイプ敷設クレーン船「海洋石油201」を代表とするパイプ敷設の船舶装備を作り上げ、浅水エリアから深水エリアまで、さらには超深水エリアでの作業が可能となっている。「深海1号」を代表とする超深水海底パイプラインの建設が成功したことにより、中国の海底パイプライン工事の設備・技術・能力は世界のトップレベルに飛躍した。

「深海1号」二期工事における天然ガスの確認可採埋蔵量は500億立方メートルに達し、生産が始まると「深海1号」のピーク生産量はこれまでの30億立方メートルから45億立方メートルに増加する。(編集KS)

「人民網日本語版」2023年6月25日

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