インターネットはすでに未成年者の勉強や生活における重要なツールとなっており、未成年者にとってなくてはならないものになっている。「未成年者インターネット権益保護及び安心感満足度調査報告」によると、回答者の67.69%が「インターネットを利用している未成年者が家族にいる」と答え、未成年者のインターネット利用時間について、79.2%が「1日1時間以上」と答えた。中国青年報が報じた。
調査によると、回答した未成年者のネット利用歴は平均4.35年だった。最も多い利用歴は3年で17.35%、次に多かったのが5年で14.84%だった。回答した未成年者の5.38%が「利用歴10年以上」と回答したことは注目に値する。そうした未成年者は5歳から7歳くらいからインターネットを利用し始めたことになる。
統計によると、インターネット利用時間について、回答者の79.2%が「1日1時間以上」と答え、「1時間未満」という回答はわずか2割ほどだった。インターネット利用時間を年齢別に見ると、12歳以上の未成年者の半数以上が、「1日平均3時間以上」と答え、最も長かった。一方、12歳以下の未成年者の約9割が「1日平均2時間以内」と答えた。課題グループは、中学生以上になると、スマートフォンを持っているほか、勉強にインターネットを使っていることと関係があると分析している。
未成年者がよく使うアプリについて、未成年の回答者が最もよく使うと答えたトップ5は上から順に動画、オンラインゲーム、音楽、SNS、オンライン教育となっていた。一方、成人の回答者が選んだ未成年者がよく使うアプリトップ5は上から順にオンラインゲーム、動画、オンライン教育、音楽、SNSとなっていた。つまり、回答した未成年者と成人の両方が、未成年者が最もよく使うアプリは、オンラインゲームと動画と考えていることになる。ただ、回答した成人の多くは、未成年者はオンラインゲームやオンライン教育をよく利用していると考えていたものの、回答した未成年者は動画とSNSが多く、オンライン教育は5位だったことは注目に値する。
調査では、年齢によって、未成年者のインターネット利用に対する見方に明らかな差があることが分かった。回答した成人の多くは、インターネットは未成年者にマイナスの影響があると考えており、「オンラインゲームやショート動画に夢中になってしまう」との回答の割合が未成年者を16ポイント上回っていた。また、「認識能力不足から、ネットユーザーに騙されやすい」との回答の割合も、未成年者を約20ポイント上回っていた。その他、「低俗でネガティブな情報の影響を受けやすい」との回答は未成年者を17ポイント、「生活習慣が乱されたり、健全な成長に影響を与えたりする可能性がある」との回答の割合は未成年者を18ポイント、「勉強に悪影響を及ぼす可能性がある」との回答の割合は未成年者を14ポイント上回っていた。
一方、未成年者はインターネットの積極的な影響に目を留めており、「インターネットは勉強のストレス解消の役に立つ」との回答の割合が成人を18ポイント、「インターネットは視野を広げ、創造力を刺激し育むのに役立つ」との回答の割合が成人を13ポイント、「インターネットは交友関係拡大の役に立つ」との回答の割合が成人を17ポイント上回っていた。
ここからインターネットに対して、未成年者は積極的な見方を持っているのに対して、成人は慎重な見方を示していることが明らかになった。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年6月30日