• 日本投降70周年
2015年8月21日  
 

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建川博物館館長「平和のために、戦争を収蔵する」 (4)

抗日戦争勝利70周年インタビューシリーズ第7期

人民網日本語版 2015年08月21日08:41

 「あの戦争から70年も過ぎたのだから、それをいつまでも引きずることはない」、「日本はあの戦争でアメリカに負けたのであり、中国人に負けたのではない」といった誤った認識をもつ人もいれば、東京大空襲や広島・長崎への原爆投下など日本の被害だけを記憶に留める人もいる。こうした日本人の戦争への認知は、戦争の全容を知らしめるテーマ博物館を建てたいという館長の思いをさらに掻き立てるとともに、一人でも多くの日本人に自分の博物館に足を運んでもらい、1931年から1945年までの間に日本軍が犯した数々の罪を自らの目で見てもらいたいと切に願うようになった。

 「日本中国侵略犯罪行為館」では、中国人の寛容さや慈善の心を世界の人々に感じてもらうため、日本軍が犯した大罪と、戦後中国が日本人俘虜や開拓団を日本に送り返した資料を対比させる形で陳列している。「日本の敗戦後、生き残った兵士や一般の日本人すべてを日本に送り返した。14年間におよぶ殺戮、虐殺、爆撃について何ら清算しなかった。アメリカ人もイスラム人もオーストラリア人も、どの国のどの民族もできなかったことだ。旧ソ連に至っては日本人捕虜をシベリアに送り込み、鉄道や道路を建設させ、最後は皆そこで死に絶えた。賠償を放棄したことはいうまでもなく、中国ほど寛容さをもって敗戦国すべての人々を送り返した民族はない。残念ながらそうした事実も多くの日本人が知らない」と館長は語った。

「あの歴史を正視してこそ、次なるページを捲ることができる」

 中日両国は数千年という交流史を有し、「和」こそ主流であり、「戦」はその支流にすぎない。両国は互いに文化の輸出を続け、唐代が日本に与えた影響はもちろんのこと、多くの中国人留学生が日本から医学や科学といった近代的知識を学んだ。抗日戦争を指揮した多くの将軍でさえ、日本で軍事知識を学んでいた。今日樊館長が掲げる「平和のために戦争を収蔵する」という事業は、人々にこの戦争における加害者と被害者を明確にさせ、日本にあの歴史を正視させるためであり、そうしてこそ、中日両国国民は次なる美しい未来へと邁進することができ、日本が中華民族に災難をもたらしたという歴史の一ページは、ようやく次へと捲られるのである。(編集IM)

 「人民網日本語版」2015年8月21日


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