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東京国際映画祭で「オルドス警察日記」上映 熱い反応 (2)

寧瀛監督と主演俳優ら

 ティーチインで映画のテーマや物語の展開方法についての質問を受けた寧瀛監督は、「この映画は実在した警察官の真実の話を元にしている。現在、多くの人は現実の生活にはすでに英雄なんていないと思っているが、この映画を通して人々に英雄の存在を信じてほしいと願っている。記者が取材を行うという手法で物語を展開させたのは、人々がより共感しやすいようにするため。この映画を通して人間性や現代中国について描きたかった」と語った。モデルとなった◆万忠氏やその妻について触れた際に、寧瀛監督は感極まって2度に渡って大粒の涙を流した。

 劇中の刑事、◆万忠役を演じ、同映画祭の男優賞を狙う王景春は、「何度も警察役を演じてきたが、監督がこの人物や価値観を以って中国現代史に対する見方を描いていることが、この役柄を絶対に手に入れて、上手く演じてみたいと自分に強く思わせた」と語った。

 ◆万忠の妻役を演じた陳維涵は、「実際のモデルとなった◆万忠の妻がたった一度だけ受けたメディアの取材に対して、『私は一生夫を待ち続けている。夢の中でさえ夫を待ち続けている』と答えたのを聞いて、非常に強く心を打たれた。夫を待ち続ける中での妻の困惑や心のバランスを表現しようと必死に努力した」と語った。

 30分を予定していた舞台挨拶は最終的に10分間延長され、質疑応答の最後まで多くの観客たちが次々と積極的に手を挙げて質問を希望した。寧瀛監督は同映画祭の審査委員長である陳凱歌(チェン・カイコー)監督が開幕式のあいさつで述べた「映画は人間性という光でもって暗闇を照らすことを希望する」という言葉を引用しながら自分の映画作りの理想を語ってあいさつを結び、観客たちに再度感謝の言葉を述べた。

 「オルドス警察日記」は内モンゴルのオルドス市公安局前局長だった実在の警察官、◆万忠氏の十数年に渡る警察のキャリアを描いている。◆万忠氏は亡くなるまでに、約2000にも及ぶ事件を解明・犯人を逮捕し、数十冊に渡る警察日記を残した。2011年5月14日、◆万忠氏は長期にわたる過剰な労働がたたり、突然心臓発作を起こして、わずか41歳という若さで亡くなった。(編集MZ)

 ◆赤へんにおおざと

 「人民網日本語版」2013年10月21日

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