インド首相の訪中、中印関係のプラスのエネルギーに (2)
現在、中印関係は全体的に平穏に発展し、経済・貿易交流は目覚ましく発展している。だが両国関係の発展の道は必ずしも平坦ではない。中印関係には国境紛争や貿易不均衡といった問題が存在する。だからこそ、両国指導者が経常的な接触や対話を継続し、率直かつ誠意をもって問題に向き合い、溝を管理・コントロールし、相互信頼を強化し、協力を深化することがなおさらに必要なのだ。
中印は共に発展途上の新興大国だ。エネルギー不足、気候変動、テロ対策、海上航路、周辺安全保障、世界金融の安定など多くの分野、およびより公正で合理的な国際経済・政治秩序の模索の面で両国は利益を共有しており、連携して試練に対処する必要がなおさらにある。地域・国際問題でも、中印には大きな協力の余地がある。両国関係は両国および地政学の範疇を超えて、グローバルな戦略的意義を備える。
中印両国はライバルではなくパートナーであり、相手国の発展は試練ではなくチャンスだ。中印は人口が多く、経済規模が巨大だが、世界は中印の共同発展に十分な空間を有し、中印の共同発展を必要としてもいることを歴史は最終的に証明する。