周辺外交加速する中国 中国外交の視野理解できぬ日本 (2)
「中国外交部(外務省)儀典局は大忙しだろう」。ある匿名の中国の学者は21日、環球時報の取材に「だが実は中国外交の日程を見ると、10月はずっと多忙だ。まず国家主席と総理が月初めに相次いで東南アジアを訪問し、月末には3つの重要な隣国の首相が一斉に訪中。活発な往来は、中国周辺外交の加速と盛り上がりをはっきりと示している」と述べた。
「ここ数カ月の中国周辺外交の気勢は想像を上回る」。中国の国際問題専門家、金燦栄氏は環球時報の取材に「中国新指導部発足以来、外交は『まず周囲、その後に内線』『まず友情を固め、その後に問題を解決』との姿勢を見せている。中国の指導者は10月のASEAN訪問時に、海のシルクロード、アジアインフラ投資銀行、地域安全保障協力枠組みという3つの壮大な構想を打ち出した。集中して力を尽くし、顕著な成果を上げたと言える」と指摘。
「日本メディアが中国の周辺外交加速を米日による『包囲』を念頭に置いたものと考えるのは、中国の抱負をやや過小評価している。中国の打ち出した新構想はより大きな枠組みによって米国の現有の小さな同盟システムを取り込み変化させるものだ。日本メディアは身長180センチの普通の人のようなもので、この高さのものが目に入らない。一方、中国は姚明であり、中国外交の視野は日本には見えないのだ」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年10月22日