中国人が国際組織の要職に続々就任 (2)
世界は改革開放以来の中国の急速な発展に注目しており、中国の一層の参画を必要としていると専門家は指摘する。
■中国に対する外部の印象を変える
「私自身に対してのこの上ない信任であり、わが祖国に対する信任でもある」。当選後の演説で、カク氏は「中国の国力の高まり」、特に「国際問題での中国の影響力」を当選の主因として挙げた。
具体的には中国がユネスコの財政問題の解決を積極的に支援し、多くの責任や義務を担い、溝を埋めるべく尽力していることが、自らの当選にとって重要な意義を持ったと述べた。ユネスコは現在、財政難に直面している。これは2011年にパレスチナの加盟を可決したことを受け、米国などが拠出金の全額または一部を凍結したためだ。こうした状況の中、中国は一貫してユネスコと緊密に連携し、積極的に支持している。姿勢が最も積極的で、最も良い国の1つだ。中国がユネスコに助力してアフリカの識字率向上事業を支持していることも、責任を担う姿勢の表れだ。
中国人による国際組織の掌握がもたらす影響について、呉氏は過去数百年基本的に西側が主導してきた中、中国人の参加は組織を豊かにし、中国に対する外部の印象も良くすると指摘した。