アカデミー賞長編アニメ賞候補作品発表 宮崎駿VSピクサー
アカデミー賞をはじめとする映画賞レースの季節が近づいてきた。アカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミー協会(AMPAS)は5日、第86回アカデミー長編アニメーション映画賞の審査対象作品となる19作品を発表した。今シーズン最大の見所は、宮崎駿監督とピクサー映画の戦いだ。最終的にいったいどちらの作品が栄冠を手にするのか?第86回アカデミー賞授賞式は、2014年3月2日にハリウッドのドルビー・シアターで開催され、ノミネート作品は来年1月16日に発表される。新京報が伝えた。
■半分強を占める米国アニメ作品
第86回アカデミー賞の審査対象作品に選ばれたアニメ映画は昨年より2本少ない19本だった。これらのアニメ作品のうち10本がハリウッド映画で、その他が欧州、日本、韓国、南アフリカ、カナダ製作の作品だ。うち、ディズニー・ピクサー作品が最も多く、自社スタジオ作品である「モンスターズ ユニバーシティ」や「アナと雪の女王」、人気シリーズ「カーズ」のスピンオフ作品「プレーンズ(原題)」がリスト入りしたほか、宮崎駿監督の「風立ちぬ」も選ばれた。
■テーマ、ビジュアルともに多元化する海外アニメ作品
第86回アカデミー長編アニメーション映画賞の審査対象作品に選ばれたアニメ作品のうち、約半分が米国以外のアニメ作品で、これらの作品はテーマだけでなく、ビジュアルスタイルも米国アニメ作品に比べてより多元的だ。うち、日本からは宮崎駿監督の「風立ちぬ」、「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ」、「ももへの手紙」の3作品が審査対象作品にリスト入りしたほか、韓国のホラーアニメ作品「偽善者」、カナダのフランス語アニメ作品「ザ・レジェンド・オブ・サリラ(英題)」(The Legend of Sarila)や南アフリカのアニメ作品「クンバ(原題:Khumba)」、フランスとベルギー合作アニメ「アーネスト・アンド・セレスティン(英題:Ernest and Celestine)」、アヌシー国際アニメーション映画祭で受賞したブラジルの「リオ:2096 ア・ストーリー・オブ・ラブ・アンド・フューリー(英題:Rio: 2096 A Story of Love and Fury)」、スペインの「オ・アポストロ(原題:O Apostolo)」などが選ばれた。