中国人が国際組織の要職に続々就任 (3)
■全体数は依然少ない
国力の向上に伴い、国際組織では中国人の存在感が高まっているが、全体的人数は依然少ない。国連事務局の統計によると、2013年6月30日時点で、国連事務局に勤務する非言語系の中国人専門職員は74人で、国連が適切な人数とする116-167人を下回り、中国は国連報告で「職員数が少ない」国に入れられている。
10月21日の第68回国連総会第5委員会会議では、国連中国政府代表部の謝小武氏が、この事態に憂慮を表明し「人数バランスの確保と改善に関する決議の実行」を事務局に促した。
呉氏は、この問題の解決には国が国際組織にもっと多く職員を派遣する必要と、国際組織に勤務する能力のある人材をもっと多く育成する必要があると指摘。アナン前国連事務局長を例に挙げ「高い地位にある人は、組織の規則、ゲームのルールを共に熟知している。これは若い頃から蓄積されるものだ」と指摘した。
国連事務次長補、国連開発計画(UNDP)総裁補佐兼アジア太平洋局局長の徐浩良氏が良い例だ。徐氏は1995年にコロンビア大学を卒業すると、すぐに国連でインターンとして働き、5年間の努力を経て、ようやく正式に採用された。今や中国政府から派遣されたのではない国連の中国人職員の中で最高の地位にある。
「国際政治・経済の新秩序の構築において、国際組織は秩序見直しの重要な力であり、国際組織で働く人員は極めて重要だ」と呉氏は指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年11月8日