習近平主席、G20首脳会議で貿易などについて講話
各国の首脳および国際機関の責任者らと記念撮影に臨む習主席。 |
ロシアのサンクトペテルブルクで開かれた主要20カ国・地域(G20)の第8回首脳会議は6日、首脳宣言と5周年声明を発表し閉幕した。同会議に出席した習近平国家主席は同日、貿易などをめぐる次のような講話を発表した。
近頃、保護貿易主義が顕著化し、ドーハラウンドは停滞し、多角的貿易体制は多くの試練に直面している。これは世界経済の回復にとって不利であるばかりか、各国の国益にも合致しない。G20は貿易額で世界全体の80%を占める。危機感を持ち、責任ある態度を示し、国際貿易の新たな大発展を推進していかねばならない。
第一に、保護貿易主義に反対し、開放的な世界経済を守り、発展させる。保護貿易主義や貿易救済措置の乱用は、他国に損害を与えるばかりか、自国にも利益がない。G20は自由で開放的な国際貿易環境を整え、国際貿易の自由化・便利化を推進していかなければならない。対話と協議を通じて貿易摩擦を適切に処理しなければならない。また一部の先進国は、ハイテク製品の輸出に対する不合理な制限を撤廃する必要がある。
第二に、多角的貿易体制を強め、ドーハラウンドを推進する。現在の多角的貿易体制はWTOを中心としており、その生命力は包括性と非差別性にある。地域的な自由貿易協力に各国が参与するうえで、開放・寛容・透明という原則を堅持し、各参加国にとって有益とするだけでなく、多角的貿易体制と規則に対する支持を体現し、世界貿易管理体系の断片化を避けなければならない。
第三に、グローバル・バリューチェーンを改善し、グローバル化した大市場を建設する。グローバル・バリューチェーンにおける各国の分業・付加価値・収益状況を正しく認識し、貿易政策面での協調を強め、発展途上国の貿易能力強化を助ける必要がある。中国はすでに、中国と国交を結んだ後発発展途上国の95%の製品に対してゼロ関税を実現しているほか、2015年にはこの比率を97%に引き上げる計画だ。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年9月7日
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