中国20都市の平均就寝時間がネットで話題
中国の家具大手「喜臨門」はこのほど、中国20都市の住民の就寝時間を調査した「中国睡眠指数」を発表。中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」上で話題になっている。同指数によると、中国で最も早く就寝するのは黒竜江省斉斉哈爾(チチハル)市の住民で夜10時以前。2位は南京で夜10時2分だった。同指数に、ネットユーザーらは、「最近は12時前に就寝できればいいほう」など、「指数」に“逆貢献”してしまっているとの声が寄せられている。一方、心理精神科の専門家は、「必要な睡眠時間は人によって大きく異なり、8時間というのは人の平均睡眠時間にすぎない。本当に重要なのは、睡眠の質」と指摘している。揚子晩報が報じた。
■夜10時以前はチチハル市だけ ネットユーザー共感
同指数によると、20都市のうち、19都市の平均就寝時間が夜10時以降だった。最も遅いのは広東省広州市の住民で夜11時8分。チチハル市は唯一夜10時以前だった。そこで、楊子晩報は同指数をミニブログの公式アカウントにアップ。「あなたは、逆貢献していない?」とツイートし、回答を呼び掛けた。
すると、ネットユーザーらがすぐに注目。あるネットユーザーが、「最近は12時前に就寝できればいいほう」とリツイートすると、多くのネットユーザーが共感するなど、「逆貢献している」という回答が多く寄せられた。
一方、別のネットユーザーは、「この調査結果は科学的でない。夜11時前に寝る若者なんてほとんどいない。うちの寮なんて12時になっても誰も寝ていない」と指摘する。また、常州市(江蘇省)と広州市の両方で生活したことがあるというネットユーザーは、「常州市では、夜10時を過ぎると、道にはほとんど人がいなくなる。でも、広州市で夜10時というと、ちょうど夜食でにぎわう時間」とし、両都市の就寝時間には明らかな差があることを指摘する。
■最適な睡眠時間は年齢によって異なる
では、何時に寝るのがベストなのだろう。1日必ず8時間以上睡眠を取らなければならないのだろうか。この点に関して、南京のある病院の専門家は、「実際には、必要な睡眠時間は人によって大きく異なる。8時間というのは、人の平均的な睡眠時間で、本当に大切なのは、睡眠の質」と強調する。