2013年3月5日    メールマガジン登録I-mode登録中国語版日本版
人民網日本株式会社事業案内  更新時間:14:29 Mar 05 2013

台湾、小さな街のアトリエの壁絵が話題に

 台湾紙「聯合報」の報道によると、中国台湾苗栗県後龍鎮(こうりゅうちん)に住む蒋さん(26)は昨年、2カ月かけて実家の外壁に、17世紀にオランダで活躍した画家・ヨハネス・フェルメールやチェコスロバキアの画家・アルフォンス・ミュシャの作品を模倣して書いた。さらに、高速鉄道(中国版新幹線)や台湾鉄道など、同地のシンボルとなるものを描いた後龍鎮版「清明上河図(せいめいじょうがず)」(中国北宋(960-1127年)の都・開封の都城内外のにぎわいを描いた画巻)も作成。美しく完成度の高い蒋さんの作品に、多くの人がカメラを向け、「うちの家の壁にも書いてほしい」と大絶賛しているという。中国新聞網が報じた。

 蒋さんは高雄師範大学の美術学部を卒業して昨年、実家がある後龍鎮に戻り、アトリエを開いた。蒋さんによると、「アトリエの内装をしていた時に、近くの高速鉄道(中国版新幹線)が花火大会を企画していた。その時、この街の芸術ムードを高めるため、自分の家の壁に絵を書くことを思いついた。その機会に乗っかり、アトリエの知名度も上がればと思い、電話番号も書いておいた」という。

 「朝から晩まで、まる2カ月かかった。本当にたいへんだった。当時は熱い8月で、作業を急ぐために、動きやすい服に麦わら帽子という格好で、ほとんどずっと壁に向かって絵を書いていた」。蒋さんは片側の壁にヨハネス・フェルメールの作品、もう片方にアルフォンス・ミュシャの作品を模倣して書いた。また、アトリエの雰囲気に合わせて、絵の中の人物や色合いを調整し、オリジナル感を出している。

 蒋さんはさらに、壁の真ん中に後龍鎮版「清明上河図」を描いた。同絵の中には古代の船舶だけでなく、高速鉄道やその「紅橋」、台湾鉄道の列車など同地のシンボルを描き、過去と現代を融合。また花火大会と調和させ、橋の上でペンライトを売る露店や見物客なども描いている。

 2カ月かけて完成させたこの傑作を、「多くの人がカメラに収め、自分の家の壁にも絵を書いてほしいという人もいる」と蒋さん。中にはアーチ型の画作を見て「ここはモスク?」と駆け寄ってくる人までいるとか。(編集KN)

 「人民網日本語版」2013年3月5日

印刷版|コピー|お気に入りに登録
  • 分かち合うへrenren.com
  • 分かち合うへt.qq.com
関連記事
みんなの感想

名前

コメントを書く コメント数:0

   

最新コメント
  週間アクセスランキング
  評 論
  中国メディアが見る日本 
  おすすめ特集

地方情報

北京|天津|上海|重慶|吉林|遼寧|河北|山西|山東|河南|江蘇|浙江|安徽|福建|江西|湖北|湖南|広東|広西|海南|四川|貴州|雲南|西蔵|青海|陝西|甘粛|寧夏|新疆|香港|澳門|台湾|黒竜江|内蒙古