昼休みはどう過ごす?53.6%「机にうつ伏せで昼寝」=中国
「正午に昼寝をしないと、午後は仕事にならない」-----。仕事に追われ疲れ切ったサラリーマンにとっては、わずかな昼休みも、貴重な睡眠時間だ。今は「春眠暁を覚えず」と言われる春。会社に昼寝をする場所がないため、机にうつ伏せで寝るという人も多い。そんな人が今「うつ伏せ昼寝族」と呼ばれている。中国青年報が報じた。
中国青年報社会調査センターがこのほど、調査サイト「民意中国網」とポータルサイト「搜狐網」を通じて、1644人を対象に実施した調査では、回答者の53.6%が「自分もうつ伏せ昼寝族」と回答。72.1%が、「身の回りにうつ伏せ昼寝族がたくさんいる」と答え、うち26.4%が「非常に多い」と回答した。
■59.2%「昼休みにゆっくり休めない」
同調査では、回答者の59.2%が「昼休みにゆっくり休めない」と回答した。
北京のある会社で、人材マネジメントをしている張さんは最近、同僚と共に春の人材募集業務を終えたばかり。「この間まで、猫の手も借りたいほど忙しかった。お昼休みの時間は私たちにとって、特に貴重だった」という。それでも、会社にある唯一のソファーは、受付の前に置かれているため、張さんや同僚は机にうつ伏せで昼寝するしかなかった。「15分もすると、腕がしびれてくる。首がだるくなる時もあるし、全然ゆっくり眠れない」
一方、グラフィックデザインの仕事をしている裴さん(男性)も、「うつ伏せで寝ると、毎回起きた時に首がポキポキとなる。頚椎(けいつい)が悪くならないか心配」と語る。そんな裴さんは最近、ネットで仮眠用枕を購入。真ん中に穴が開いているため、うつ伏せで寝ても首が疲れることはない。それでも、「少しまし」というだけで、頭が痛く、呼吸がすっきりしなかったり、視界がぼやけたりする情況は依然としてあるという。
北京航空総病院関節創傷骨科の劉忘言・医師は取材に対して、「机にうつ伏せで昼寝をし、その時の姿勢も悪いと、頚椎が曲がっている状態が長く続くことになり、頚部の筋肉疲労を引き起こす。それで起きた時、首の不調やだるさを感じる。長期的に見ると、頚椎症を患う可能性もある」と警告する。
■69.7%「会社に昼寝をする場所がない」
昼休みにゆっくり昼寝ができない原因について、回答者の69.7%が、「会社に昼寝をする場所がない」、54.8%が「会社と自宅が離れている」、38.2%が「仕事が多く、昼休みを削っている」と回答した。
あるネットユーザーは、「会社から自宅までが遠いというのが、大都市の特徴の一つ。従業員に昼寝の時間を与えても、自宅に帰って昼寝と言うのは非現実的。会社は昼寝ができる場所を整え、従業員がゆっくり休めるようにしなければならない」と指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年4月10日