カナダの移民、中国人が最多3万人超
【中日対訳】 カナダ移民局(CIC)が2日公表した2012年第四半期(10-12月)のデータによると、昨年同国に移住し、永住権を取得した移民のうち、最も多かったのは中国人で計3万2990人に達した。以下、フィリピン人3万2704人、インド人2万8889人と続いた。一方、同国に国籍を移し、正式にカナダ国民となった中国人の数は3位で、最も多かったのはインド人。2位がフィリピン人だった。人民日報海外版が報じた。
同データによると、同国に移住する移民の数で、中国人は同年の第3四半期(7-9月)に続いて、トップとなった。
一方、同国に国籍を移し、正式にカナダ国民となった中国人の数は前年比33%減の1万410人にとどまった。つまり、中国人は同国の永住権を獲得することを好む一方、国籍まで変えることには関心を抱いていないということだ。
香港紙「星島日報」はこのほど、移民弁護士・李克倫氏の話として、「カナダは今年、同国で最も必要とされる職種の技能を持つ専門家に対いて発行する『技能移民』の申請を再開するほか、企業移民計画も実施する見込み。また、申込者に対しては言語能力も問うようになり、中国人にとっては不利になりそうだ。それでも、移民として移住した後に、大学などに入学するという新たな動向を背景に、中国人の移民が減少することはないだろう」と指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年4月8日